2014.06.05 03:21 更新
2014.06.04 取材
Phanteks(本社:オランダ)が用意したプライベートルームから2本目。お次は「Enthoo Mini XL」同様DIY水冷に特化したMicroATXケース「Enthoo EVOLV」だ。Phanteksブランドとしては小振りな筐体は、ストレージ搭載能力よりも水冷パーツのマウントを優先。テコでも動かない一貫した主張はまさに職人気質。早速細部をチェックしてみよう。
名誉か不名誉か、「デカい」というイメージが定着しているPhanteksブランドのPCケース。日本の住宅事情を想像するに、設置場所に頭を悩ます事になるワケだが、8月頃には発売が開始される予定の「Enthoo EVOLV」は、比較的小振りなMicroATX対応新作PCケースだ。
日本国内市場には8月頃登場予定の「Enthoo EVOLV」は、ブラックとホワイトの2色が用意される |
小振りといってもそこはPhanteks基準でのおはなし。本来であればATXも搭載できるであろう、外形寸法W230×D410×H450mmの「Enthoo EVOLV」は、外装がオールアルミニウム製。それぞれのパネルはワンタッチ着脱式を採用し、ツールフリーで簡単に取り外す事ができる。また取り外したフロントパネルの内部には「Removable dust filter」を備え、防塵対策にも抜かりはない。
外装パネルの固定には、ハンドスクリューすら面倒という人にはうれしい、完全ツールフリーのワンタッチ着脱式を採用 |
内部構造を見ていくと、あくまでサンプルベースながら、冷却ファンはフロント×1基、リア×1基が標準装備。またフロントの大口径ファンを取り外し、縦列に2基並べて搭載する事も可能。さらにトップ部にも2基の増設ファンスペースが用意されている。つまりフロントおよびトップ部には240mmサイズ、リア部には120mmサイズラジエターがそれぞれマウントできるというワケだ。
フロントおよび両サイドパネルを外し、内部構造をチェック。電源ユニットはボトムレイアウトが採用されている |
さらにPhanteksの真骨頂といえば、DIY水冷構成への対応。一般的なPCケースならシャドウベイになるであろうフロント寄りのサイドプレート裏にリザーバーマウント用スペースを用意。さらに右側面下にある2段仕様の3.5インチリムーバブルベイを取り外せば、ポンプを設置する事ができる。あくまでDIY水冷の構成パーツにとっては居心地の良い設計がなされている。
その他、ここではお伝えしきれないギミックの数々については、公開中のプロモーションビデオをご覧頂きたい。余談ながらこの動画は完成度が高く、ついつい見入ってしまう。下手な文章はもはやここまで。
文: GDM編集部 松枝 清顕
Phanteks: http://www.phanteks.com/