2014.06.06 00:01 更新
2014.06.05 取材
「COMPUTEX TAIPEI 2014」の会場でネタ探し散策中に見掛けた、今は無き某メーカーの「JAZZ」を彷彿とさせる懐かしのシルエット。聞き慣れない「ID-COOLING」というブランドを鋭意展開中のSHEN ZHEN WAN JING HUA TECHNOLOGY(本社:中国深圳)によるプロトタイプPCケースに注目してみよう。
フロントパネルの傾斜が印象的なPCケースは、2013年にSHEN ZHEN WAN JING HUA TECHNOLOGYがコンシューマ向けに立ち上げた、ID-COOLINGブランドに属する、Mini-ITXケースのプロトタイプだ。そもそもOEM向けの冷却機器を製造するメーカーで、現在鋭意日本で代理店を募集中だとか。なお既に国内バイヤーがコンタクトを取り始めているとの事で、近い将来販売が開始されるかもしれない。
外装の見た目に比べ、内部の傾斜は意外にも緩やかなID-COOLINGのMini-ITXケース。コンセプトは「スリム・コンパクト&ハイパワー」で、電源ユニットはSFXタイプになる |
実測値約W160×D290×H240mmで、250mm程度のグラフィックスカード搭載スペースを備えたこのモデルは、フロントに電源ユニットをマウント。マザーボードは縦レイアウトで、上部に3.5インチシャドウベイと2.5インチシャドウベイ、下部に2スロット占有デザインのグラフィックスカードが、底面スレスレにマウントされる。
一方、冷却に目を向けると、フロントパネル下部、さらに両サイドパネルのフロントとボトムラインに通気用スリットが設けられている。構成パーツで満載のPCケース内部を見ると、エアフロー効率に一抹の不安がある。外観デザインありきのプロダクトのようだが、改良を加える必要はありそうだ。
ホワイトモデルもラインナップ。外装パネルは全体に丁寧に作られている印象 |
文: GDM編集部 松枝 清顕
SHEN ZHEN WAN JING HUA TECHNOLOGY CO., LTD.: http://www.idcooling.com/