2014.06.06 02:32 更新
2014.06.05 取材
Fractal Design(本社:スウェーデン)がCOMPUTEXに照準を合わせ、オールインワン水冷ユニット3機種を準備してきた。後発の強みとばかり、従来品とはひと味違う、将来的なパーツ交換に対応するという。
Fractal DesignがCOMPUTEXに持ち込んだのは、ラジエターのサイズ違いで3種類のオールインワン水冷ユニット。同社初のプロダクトながら、外観はよくあるスタイル。やや高をくくって予習なしに取材を進め、PR Manager APACのLihanWang氏(左)とSales Team Manager APACのFrances Chang氏(右)のレクチャーを受けていると、どうやら従来品とはひと味違う製品である事が分かった。
「Kelvin S36 Radiator」(型番:FD-WCU-KELVIN-S36-BK) 予価139.99ドル |
「Kelvin」シリーズは、120mm口径ファンが3基搭載できる360mmサイズラジエターの「Kelvin S36 Radiator」(型番:FD-WCU-KELVIN-S36-BK)と、120mm口径ファン2基の240mmサイズラジエター「Kelvin S24 Radiator」(型番:FD-WCU-KELVIN-S24-BK)、120mm口径ファン1基の「Kelvin T12」(型番:FD-WCU-KELVIN-T12-BK)がラインナップする。
左から「Kelvin T12」(型番:FD-WCU-KELVIN-T12-BK) 予価99.99ドル、「Kelvin S24 Radiator」(型番:FD-WCU-KELVIN-S24-BK) 予価119.99ドル |
さてどこが違うのかと言えば、各々のパーツが将来的に交換できる事を前提に組み込まれている点。オールインワン水冷ユニットは、ポンプ一体型ウォーターブロック、冷却ファン付ラジエター、ウォーターチューブで構成されているワケだが、いずれもDIY水冷のような着脱可能なフィッティング(G 1/4″)で連結されており、いかにもそれらしい準備ができている事が分かる。
各モデルの詳細スペックはこちらを参照のこと。特にまだまだ選択肢が少ない360mmサイズラジエターモデルは人気が出そうな予感 |
なお「Kelvin」シリーズは、DIY水冷で著名なAlphacoolの協力により開発された製品で、ポンプ一体型ウォーターブロックのサイズは3モデル共通で69×69×40mmとされている。また気になる発売開始時期については、早ければ7月末リリースでスケジュールが組み込まれている。
文: GDM編集部 松枝 清顕
Fractal Design: http://www.fractal-design.com/