2014.06.06 16:08 更新
2014.06.05 取材
いにしえの某社「JAZZ」と見紛うデザインのPCケースを持ち込んだ、ID-COOLINGブランド(SHEN ZHEN WAN JING HUA TECHNOLOGY/本社:中国深圳)ブースで、茶色の冷却ファンが前後にデュアル搭載されたサイドフロー型CPUクーラーを発見。「FI-REEX DELUXE」なるハイエンド志向な冷却機器をウォッチしてみよう。
「FI-REEX DELUXE」は、ID-COOLINGブランドのサイドフロー型CPUクーラーでは最上位のモデル。「Finland」シリーズに属し、対応TDPは300Wが謳われている。
外観を見る限り、今となっては別段珍しくはないハイエンド志向の空冷クーラーだが、スペックシートを読むと、なかなか凝った作りである事が分かった。
どうやらこのモデルにはベイパーチャンバー技術が採用されているらしい。資料によると、ベイパーチャンバーベースに6本の「ベイパー・ヒートパイプ」と2本の一般的なφ8mmの「銅製ヒートパイプ」が組み合わさり、CPUからの熱を吸い上げ、アルミニウム放熱フィンに拡散させているという。(あくまでスペックシート表記に準拠)
3本のヒートパイプ(ベイパー・ヒートパイプ)をU字に折り曲げ、6本に見えるワケだが確認はできなかった |
そのままスペック表をご紹介すると、搭載される冷却ファンは140mm口径で回転数は500~1,600rpm±10%のPWM対応。騒音値は16.8~32.6dBAで、最大風量は76.8CFM、最大静圧は1.94mmH2Oで、ベアリングはハイドロベアリングとされる。
同時に展示されていた、受熱ベース部のベイパー・ヒートパイプ。サンプルでは3本が搭載されているから余計に難解 |
外形寸法はW122×D141×H165mm、重量は1.4kg。ちなみにこのモデルは昨年発表されているようで、COMPUTEXに向けて用意された新製品ではないようだ。
文: GDM編集部 松枝 清顕
SHEN ZHEN WAN JING HUA TECHNOLOGY CO., LTD.: http://www.idcooling.com/