2014.06.06 04:32 更新
2014.06.05 取材
いったい自分はこのマウスをどう使いこなしているのか・・・その疑問にデータで明快に答えてくれる、一風変わったゲーミングマウスを展示していたのがThermaltake, Ltd.(本社:台湾)。“Smart Mouse”を称するTt eSPORTSブランドのニューカマー「THERON Plus」に触れて、ゲームとマウスの新しい付き合い方を探ってみよう。
モバイルとの連携がキーになりそうな、“Smart Mouse”を称する「THERON Plus」。国内取り扱いも予定されている新モデル、その特徴とは一体なんだろう |
前モデルの「THERON」から、デザインやウェイト調節機能などを継承。ただしこのあたりはあまり重要ではない |
まず「THERON Plus」の素性に触れておくと、8,200dpiのレーザーセンサーを搭載する、一見するとよくも悪くも標準的なゲーミングマウス。2年前にリリースされた「THERON」からデザインをほぼ継承、基本スペックを強化した後継モデルと思うだろう。
ただし今回のモデルはデータ通信用のBluetooth機能を搭載、一風変わった“Smart Mouse”として変身を遂げている。
デモ機の横に埋め込まれていたiPadには、専用アプリ「Tt eSPORTS PLUS+」を表示。マウスを動かすごとに、目まぐるしく数値が加算されていく |
そのキモになるのが、すでにiOS向けにリリースされている専用アプリ「Tt eSPORTS PLUS+」だ。Bluetoothで「THERON Plus」とペアリングすることで、マウスを動かすごとに操作データを刻々と記録してくれる。
アプリ画面では、マウスの移動距離やアクション数(ボタンを押した回数)、クリック速度、果ては何度マウスを持ち上げたかなど、実に多彩なデータを計測・モニタリングできる。ゲームのスコアはプレイ後に確認できても、マウスの操作データをここまで詳細に把握できるモデルというのは珍しい。
マウスをどれだけ動かしたか、一体各ボタンを何回クリックしたのかといった、自分の操作データが詳細に把握できる |
この「Click Nitro」とはクリック速度を計測できるらしく、さらにクリック回数が一定以上になると下のシンボルが点灯していた。この機能を使って、新しい遊びにチャレンジすることもできるらしい |
ちなみにこれらのデータは、FacebookなどSNSで共有することが可能。プロゲーマーと自分のデータを比較、どこに無駄があるのかなどをデータの側面から理解できるというワケだ。さらにクリック回数の計測機能を使い、「誰が先に10,000回クリックするかなどの遊びや、それを利用したイベントにも活用できる」(担当者)というから面白い。
この「THERON Plus」は国内での取扱も予定されており、そう遠からず店頭にやってきそうな予感。現状では9,000円前後での販売が見込まれている。
文: GDM編集部 絵踏 一
Thermaltake, Ltd.: http://www.thermaltake.com/