2014.06.06 12:04 更新
2014.06.06 取材
パフォーマンスも圧倒的なら価格もド迫力な、ファーウェイ(華為技術)製のサーバー・ワークステーション向けSSD「Tecal ES3000 PCIe SSD」の展示デモがドスパラ パーツ館でスタートしている。最大2.4TBをラインナップするPCI-Express(x8)接続のSSDで、シーケンシャル最大読込3.2GB/s、ランダムアクセス最大760,000 IOPSと桁外れに高性能。そして気になるお値段は、2.4TBモデルでなんと税抜2,424,000円だ。
ファーウェイがサーバー・ワークステーション向けに出荷している、最新世代のPCIe SSD「Tecal ES3000 PCIe SSD」。業界向け展示会をのぞき、こうした実機デモが実施されるのはかなり珍しい |
普段はなかなかお目にかかれない、サーバー・ワークステーション向けの産業用SSDがドスパラ パーツ館に登場。同店2Fのデモコーナーにて、その圧倒的なパフォーマンスを体感することができる。展示されているのは、ファーウェイ(華為技術)製のPCI-Express SSD「Tecal ES3000 PCIe SSD」の2.4TBモデルだ。
ファーウェイといえば最近ではスマートフォンなどのモバイル事業が有名だが、元は通信事業者向けソリューションから事業をスタートさせたハイテク企業。基地局設備などを多く手がけたノウハウから、近頃は通信事業者向け“キャリアグレード”のSSDも積極的に展開している。今回展示された「Tecal ES3000 PCIe SSD」は、その最新モデルというワケだ。
実は通信事業者向けソリューションからスタートしたファーウェイ。“キャリアグレード”の高性能・高信頼性をもつSSDにも注力しており、スペック・価格いずれもコンシューマとは桁外れだ |
店頭では、実動中の2.4TBモデルのベンチマーク結果を表示中。シーケンシャル読込3.2GB/s、書込2.8GB/sと、ほぼ公称値通りのパフォーマンスを発揮している |
バスインターフェイスはPCI-Express(x8)に対応、スペックはシーケンシャル読込最大3.2GB/s、シーケンシャル書込最大2.8GB/s、4Kランダム読込最大760,000 IOPS、4Kランダム書込最大240,000 IOPS(いずれも2.4TBモデル)、レイテンシは全モデル共通で読込49μs、書込8μsと、コンシューマ向けモデルとは桁外れのパフォーマンスを誇る。
さらに産業用向け製品とあって、高い信頼性もトピック。ファーウェイ独自のFPGAコントローラを最大3基(合計キャッシュ3GB)搭載し、安定した冗長性を確保。ダイナミックRAID 5エンジンにより、障害によるデータ破損をフラッシュモジュール単位で防止する。また、キャパシタ・バックアップによるパワーダウン機能が実装され、不意の瞬断によるキャッシュデータ消失も防ぐことができる。
バスインターフェイスはPCIe(x8)で、1GBキャッシュを備えたFPGAコントローラが高速性能と高信頼性のキモ。内部的にRAID 5を構築しており、高度な冗長性を発揮する |
本来はラックマウントサーバーへの組み込みがメインだが、「見やすさを重視した」というミドルタワーのサーバー機に搭載。ちょっとパワープレイな冷却オプションだが、担当者曰く「冷却に優れたタワー型の提案にも対応できる」とのこと |
容量ラインナップと価格は、800GBモデルが税抜833,000円、1.2TBモデルが税抜1,288,000円、2.4TBモデルが税抜2,424,000円。もちろんレジで購入する製品ではなく、株式会社サードウェーブテクノロジーズの法人部門が受注を担当する。納期は2週間~1ヶ月程度となるようだ。
なお、こちらの展示デモは向こう1ヶ月ほど実施される見込みで、平日中は担当者による解説を受けることもできる。真剣に購入を考える法人ユーザーはもちろん、自作ユーザーもぜひ足を運んでみよう。
文: GDM編集部 絵踏 一
ドスパラ パーツ館: https://www.gdm.or.jp/shop/dos/