2014.06.07 05:41 更新
2014.06.07 取材
本日3本目のNoctua(本社:オーストリア フッテンガッセ)ブースレポートは「世界中の市場からリクエストがきて驚いた」という、Socket AM1対応のプロトタイプをお届け。年内発売を目指し、順調に開発は進んでいる。
NoctuaのJakob Dellinger氏がまず問題としたのは、Socket AM1対応APUに付属するAMD純正のリファレンスクーラーの取り付けについて。実際に試したところ、やはり装着し辛いと感じたらしい。「ただ、初めはNoctuaとして対応モデルの発売予定はなかった」という。
ところが、Socket AM1の人気上昇とともに、世界中のユーザーから「対応モデルを作ってくれ」という要望が増えた。それならば、ということで用意されたのが「L-type CPU cooler for AMD AM1」だという。
ASUS製のSocket AM1対応マザーボードに装着済み。リテンションはSecuFirm2が採用される |
銅製受熱ベースとアルミニウム製放熱フィンは、ヒートパイプがないシンプルな作り。これに80mm口径のA-Seriesファンを採用し、高さは実測値で約65mmほどに抑えたロープロタイプに仕上げられている。
高さをさらに低くするために15厚mmタイプの冷却ファンを採用することも検討中という |
「現在は、さらに15mm厚のファンを取り付けることも検討中」とのことだが、気になる点がひとつあるという。それはSocket AM1対応APUもマザーボードが非常に安いことから「Noctuaが出す専用クーラーは、おそらくAPUとマザーのセットよりも高くなりそうだ」(笑)というもの。
なるほど、その可能性はあるものの、Noctua信者の多い日本市場に限っては、その心配は無用。早めの発売を期待して待つことにしよう。
文: GDM編集部 Tawashi
Noctua: http://www.noctua.at/