2014.06.07 12:02 更新
2014.06.07 取材
キレイな衣装をまとい、お姉さんがニッコリ笑顔でお出迎えのブースもあれば、質素な装飾とラフな普段着のSTAFFが、パイプ椅子に座りっぱなしで見向きもされない。そんなブースが混在する「COMPUTEX」。今回は明らかに後者に属するALSEYE CORPORATION LIMITED(本社:中国深圳)ブースにお邪魔する。
OEMメーカー色の濃い冷却機器が専業のALSEYE。日本では馴染みのないメーカーだが、コンシューマ向け製品サイトを見ると、120mmサイズラジエターのオールインワン水冷や、汎用VGAクーラー、果てはどこかで見たようなファンコントローラーまでがラインナップされている。一方でOEMやサーバー向け製品サイトには、なんとも無骨な冷却機器が数多く掲載。興味のある方は是非チェックしてほしい。
さて今回取り上げるのは、そんなコンシューマ向けとOEM向けの中間に位置する試作品。「スリム筐体でどうしても冷却が必要になるシーンで使って欲しい」と担当者が説明する、名称不明なCPUクーラーだ。
「ロープロファイル」環境の限られた筐体に”最適”な、名称不明な試作品 |
「ロープロファイル対応」と聞けば、小型&スリムな図体を想像しがち。だがサーバー系の世界では、1U/2Uのラックマウントに、どうにか大型CPUクーラーをマウントさせるべく設計された、力任せな製品が数多く存在する。この試作品もそのひとつで、60mm口径ファンをヒートシンクの両サイドと中央部に装着させ、φ6mmヒートパイプ6本の力を借り、TDP180Wまでサポートするという。
受熱ベース部には銅製プレートを採用。冷却ファンを固定する、機能性重視の防振ゴムについては、「製品版で修正」されるそうだ(しなくてもいい) |
詳細スペックは不明だが、60mm口径ファン+20mm弱程度の高さを思えば、TDP180Wサポートは立派。合計6基の冷却ファンは、大風量で力任せにヒートシンクを冷やし続けるのだろう。
こちらはコンシューマ向けのカタログモデル、「WindCube」(120mm口径ファン3基搭載)とデュアルラジエターの「WaterMax」。前者はCostで45ドル程度、後者が50ドル程度とか |
文: GDM編集部 松枝 清顕
ALSEYE CORPORATION LIMITED: http://www.alseyecorp.com/