2014.06.07 19:34 更新
2014.06.07 取材
Antec(本社:アメリカ カリフォルニア州)は、ミドルタワーPCケースのフラッグシップモデル「P380」をデビューさせた。現時点300ドル想定のアッパーミドルクラスで、フロントからトップ部にかけての外装パネルには6mm厚のアルミニウムパネルが採用されている。
フロントパネルとトップパネルに6mm厚となるアルミニウム板を採用。角部にアールをつけたAntec次期フラッグシップモデル「P380」がベールを脱いだ。現時点での想定売価は300ドルという、Antecとしてはこれまでにない高級志向のアッパークラスプロダクトだ。
堂々たるその出で立ちは、Antecが仕掛けるラグジュアリー路線の「P380」 |
とにもかくにも、Antecのエンブレムが装飾されている以外、フルフラットなフロントパネルが印象的で、トップ部およびボトム部の曲線が美しい。「P380」の設計とデザインを担当したプロダクトマネージャーのAlan Chan氏にコンセプトを聞いてみたところ、世界中から愛されている「iPhone」の丸みを帯びたデザインをヒントに、デザインコンシャスなPCケースを作り上げたという。
「iPhone」にヒントを得たという丸みを帯びたデザインPCケース。アルミニウム素材とはいえ、6mm厚ではかなり重量がありそうだ |
内部設計に目を向けると、対応フォームファクタはSSI、CEB、E-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITX。ドライブベイは3.5インチシャドウベイが9段で、HDDケージタイプのカートリッジ式を採用。さらにフルフラットなフロントパネルから、光学ドライブベイは省略されていると思いきや、6mm厚フロントパネルとシャーシ間には隙間があり、この部分にスリム光学ドライブがマウントできるようになっている。
フロントパネルとシャーシ間の隙間を利用し、スリム光学ドライブベイを装備。側面のアクセスポートは設置場所の使い勝手により、左右入れ替えができるという |
冷却ファンレイアウトは、フロントおよびトップパネルにそれぞえ120mm口径ファン×3または140mm口径ファン×2が搭載可能。リア部にも120mm口径ファン×1がマウントできる。
240mmサイズラジエター採用のAntec「Kuhler H2O 1250」がマウントされたデモ機内部。大型PCケースだけあって、各構成パーツのスペースはゆったり確保されている印象 |
なお外形寸法は実測で約W220×D555×H555mm。発売は現時点9月頃の予定。サンプルの完成度も高く、発売が待たれる1台だ。
文: GDM編集部 松枝 清顕
Antec: http://www.antec.com/