2014.06.09 11:04 更新
2014.06.09 取材
SilverStone(本社:台湾)ブースにて、ポンプレス駆動のユニークなオールインワン水冷キットが展示されていた。はてさてどのような仕組みで、CPUを冷却しているのか確認しておこう。
本来あるはずのポンプユニットが搭載されず、スッキリとした銅製水冷ヘッド |
さまざまな新作オールインワン水冷クーラーに出会うことができた「COMPUTEX TAIPEI 2014」。中でもひときわユニークだったのが、SilverStone「TD04」(仮)だ。
一見すると標準的な240mmラジエターモデルにしか見えない「TD04」(仮)だが、本来あるはずのポンプがどこにも見当たらない。そこでどのように冷却水を移動させるのか、担当者に尋ねたところ、「CPUから発生する熱で水を対流させている」とのこと。
240mmサイズの大型ラジエター。当然こちら側にもポンプユニットは実装されていない | 水温の差による対流を使用するため、ラジエターは必ずトップに配置する必要がある |
対流が開始される温度は25℃~30℃と低く、アイドル時でもしっかりとした冷却が可能。TDPは200Wまでサポートされ、AMDの一部の製品を除けばほぼすべてに対応する。ただし、設置方法はトップに限られる点には注意が必要だ。
ラジエターサイズは、W120×D35×H280mm。発売時期や価格は未定ながら、本格的な製品化を目指し、鋭意開発が進められている。
文: GDM編集部 池西 樹
SilverStone Technology Co., Ltd.: http://www.silverstonetek.com/