2014.06.10 10:00 更新
2014.06.10 取材
Thermaltake(本社:台湾)が本格水冷パーツの市場に戻ってくる。あくまでサンプル段階ながら、各種水冷パーツを取りそろえる「Pacific」ブランドを立ち上げ。年内正式発売に向けて始動した。会場内でも一連の製品を確認することができたので、まずはご紹介しよう。
ベテランユーザーの中には覚えている人も多いだろう。かつて「Big Water」シリーズで自作市場を席巻したThermaltake製の水冷パーツ。現在はオールインワン水冷ユニットの取り扱いに留まっているが、新たに水冷パーツの新ブランド「Pacific」を立ち上げた。
製品ラインナップは、多岐に亘っている。まず最大540mmという巨大モデルも用意されるラジエターは、対応ファンや厚み、サイズ別に「Pacific R180/R360/R540」、「Pacific RX120/RX240/RX360/RX480」、「Pacific RX140/RX280/RX420」、「Pacific R120/R240/R360」の計12モデルがズラリ揃う。Account Manager Ian Hsieh氏によると「NASAでも採用実績のあるメーカーが製造するラジエターで品質には自信がある」とのこと。
ポンプは、水冷市場では定評の高いLaing社のD5 OEMバージョンを採用。今後は同社と共同でオリジナルポンプも開発していく予定という。そのほか、医療用に開発されたという水冷チューブ、豊富なサイズが揃うリザーバーやフィッティングなどを展示。またウォーターブロックはCPU用のみが用意されていたが、近い将来グラフィックスカード用のウォーターブロックも当然リリースすると語っていた。
Thermaltakeの本気度がひしひしと伝わってくる品揃えだが「まずはQ2~Q3にかけてはワールドワイドでマーケティングに専念し、Q3後半からQ4にかけて販売を開始したい」とのこと。正式リリースが待ち遠しいシリーズと言えそうだ。
文: GDM編集部 Tawashi
Thermaltake: http://www.thermaltake.com/