2014.06.12 13:33 更新
2014.06.11 取材
株式会社マウスコンピューター(本社:東京都千代田区)は、南港展覧館のプライベートブースにおいて、鋭意開発中とされるノートPCを国内メディア限定で公開した。”原点回帰”がテーマとされるそのコンセプトをご紹介しよう。
マウスコンピューター代表取締役社長の小松 永門氏が自ら手に取りアピールするのが、鋭意開発中というノートPCのプロトタイプ。シンプルな外観からはコレと言った印象は感じないものの、重要なのはその開発コンセプトにある。
マウスコンピューターがこのモデルで提唱するのは「古き良きノートPCの再現」。最近のノートPCは、性能やコスト、デザイン性を追求するあまり、かえって使いにくくはなってはいないか?という市場からの声に耳を傾けた結果、「改めて13.3インチサイズのモバイルノートPCを再定義しようじゃないか」という点に行き着いたワケだ。
具体的なポイントをいくつか挙げていこう。一般的なモバイルノートのキーボードは、本体の薄型化による犠牲により、キーストロークが1.3mm前後に抑えられている事が多い。そこでこのモデルでは1.8mmという深目のストロークとし、キー入力の操作感を優先した。さらにタッチパッド部も敢えて独立式の2ボタンを採用する。
液晶ディスプレイはサイズが13.3インチ、解像度が1600×900ピクセルと巷の最新ノートPCと比較するとやや抑え目の印象。しかしながら、ビジネスシーンにおける文字の見やすさを優先。さらに未だ主力のWindows 7の利用を前提としているため十分な解像度と判断し、タッチパネル液晶等も現時点では不要とした。なお、標準駆動時間5~6時間を想定するバッテリーは着脱に対応。重量も最小構成で1Kg~1.2Kg、最大でも1.5kgは切るように開発を進めているという。
またインターフェイス周りにもこだわり、左サイドにD-Sub、右サイドにLANコネクタを両端に分離。互いに邪魔にならないように配慮され、USBポートは使い勝手を考慮し、左右に配置した。
基本スペックは、CPUにHaswellことインテルの第4世代Coreプロセッサーから低消費電力版の“Uシリーズ”を選択。ストレージデバイスにはM.2対応SSD+2.5インチHDDを搭載し、パフォーマンスとスピードの両立を追求。本体裏面側を開けて、ユーザーが容易にアクセスできるように設計したというメモリスロットは2本用意される。さらに将来を見越して4G LTEへの対応も可能にするべく、必要パーツは搭載可能という。
気になる販売価格等について具体的な言及はなかったものの「プレミアムな価格ということは一切ないようにするつもり」とのこと。発売は今年の夏から秋頃の予定。詳細が確定次第、改めてご紹介しよう。
文: GDM編集部 Tawashi
株式会社マウスコンピューター: http://www.mouse-jp.co.jp/