2014.06.28 00:00 更新
2014.06.28 取材
毎日アキバ飯を食べているショップスタッフなら、そのチョイスには独自の視点があるはず。そんな彼らのお昼ご飯を教えてもらおうというこの企画、題して「テンメシ」。パソコンショップアークIさんの「テンメシ」は夏の定番「冷やし中華」。アキバでも安定度No.1の味は意外に知られていない穴場的存在かも。
「ド定番でやや気が引けますが、夏と言えばやっぱり『冷やし中華』。とにかく自分は『冷やし中華』が大好き。桜が散ったあたりから、早く『冷やし中華はじめました』の張り紙が出ないかとソワソワしています。今年は5月にやたら暑い日があったせいか、どこのお店も全体的に早めのスタート傾向と、願ったりかなったりの展開でした。
アキバ店員歴も10年以上と長くやらせてもらっていますが、駆け出しのころから夏になると通い始めるのが『味の萬楽』。すいません、正直『冷やし中華』目当てなので、夏場以外はほとんど行くことがありません。それだけ、毎年心待ちにしているということなのですが、今年はGW前からスタート。ほぼ週1回のペースで食べています。
店内は6人も座れば満席のカウンターと小さいテーブル席がひとつ。それでいて券売機が導入されているので、まずは『冷やし中華』と『大盛り』(100円)を買って座ります。真夏でも開け放たれた出入り口。厨房のドアも全開なので、一応動いているエアコンはほぼ役に立っていません。それでも神田川沿い、昌平橋交差点という立地のおかげでしょうか。冷たいお冷を飲みながら待っている間も、決して広くない店内を穏やかな風が通り抜け、心地よい気分になります。
お店は威勢のいいおばちゃんが2人で切り盛りしています。『今日も暑いねぇ』などと世間話をしているうちに、まずは熱々のスープが出てきます。よくあるチャーハンのお伴的なアレですが、これが冷たい『冷やし中華』とよく合う。まずは一口飲んで、引き続き主役の登場を待ちます。
「味の萬楽」の「冷やし中華」。写真は大盛り。「数十年変わらない味」(おばちゃん)という夏の定番メニュー |
カウンター越しには、調理の様子が目の前でじっくり見えます。麺はあらかじめキンキンに冷やされた氷水で一気に洗うためでしょうか。食べた時には、歯ごたえのあるコシを感じることができます。具材はオーソドックス。キュウリに錦糸卵、多めのモヤシに自家製チャーシューの細切りが盛られ、頂上部分にはお口直し用の紅ショウガ。最後にカラシを添え、全体にゴマを振りかけて出来上がりです。
味のほうですが、ここの特徴はスープ。『冷やし中華』と言えば酸っぱいから苦手という声をたまに聞きますが、全くと言っていいほど酸味はなく、口の中にはほどよい甘さが広がります。合間に熱々のスープをすすりつつ、食べ進めるのがオススメですね。なお、平日のお昼休みなら問題ないのですが、営業時間は平日11:00~15:00の4時間限定です。土日や祝日はお休みですので、行かれる場合は注意してください。」
文: GDM編集部 Tawashi
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