2014.07.03 11:35 更新
2014.07.03 取材
ファミコンの音源を利用して実機そのもののサウンドを再現できる、チップチューン用“プレイバックカートリッジ”「TNS-HFC5」の展示デモが三月兎2号店でスタートしている。今月末に発売開始の予定で、現在は店頭にて予約受付中だ。
ファミコンに接続して内蔵音源を利用することで、ファミコンママのサウンドが再生できる「TNS-HFC5」。テラネットワークシステムが手がける製品で、主にチップチューン演奏への利用が想定されている | |
ファミコンカートリッジと同サイズの基板に各種チップや液晶モジュールを搭載したシリーズ最新モデル。スタッフ所有の初代モデルに比べ、チップの集積度など外見も大きく変化、性能や音質も大幅向上している |
ファミコン内蔵の音源チップを利用することで、実機のサウンドを忠実に再現できる「TNS-HFC5」が今月にも店頭にやってくる。“プレイバックカートリッジ”を謳う同人サークルテラネットワークシステムの製品で、エミュレートでは味わえない原音ママのファミコンサウンドを再生できるのが特長だ。
主に旧型ハードの音源を利用した音楽演奏“チップチューン”への利用を想定。シリーズ5世代目のモデルにあたり、実質的に初の量産モデルとして本格販売が開始される。
メディアはSDカードに対応。NFSファイルを入れたメディアを挿入、ファミコン本体とコントローラを操作して持参した音源をデモ機で鑑賞できる |
任天堂社製標準カートリッジとほぼ同サイズの基板で、実機のファミコン(別売)にそのまま接続して利用する。基板上にはサウンド出力用の3.5mmオーディオジャックやSDカードスロット、操作ボタンなどを実装。ファミコン用の「NSFサウンドフォーマット」ファイルを入れたメディアを挿入し、ファミコン内蔵の音源チップを利用してサウンドを再生するという仕組みだ。
今回発売されるのは「PREMIUM 三月兎カスタム」モデルで、曲名を表示できる液晶モジュールや別売の音源チップを実装可能なICソケットを装備した特別版。「500円程度で購入できる」(ショップ)というSSG音源チップ「YMZ294」に対応しており、ファミコン音源とミックスしたサウンド再生が可能だ。
なお店頭販売の予定はないものの、同じくテラネットワークシステムが手がける外部音源拡張スロットユニット「TNS-HFX4」にも対応。カートリッジ内部にも音源を内蔵するファミコンの特性を生かし、ディスクシステムやナムコ製カートリッジ(ナムコ音源)などを接続し、ファミコン音源との“同時演奏”という離れ技も実現する。
オプションでサークル直販の外部ユニット「TNS-HFX4」にも対応。ファミコンカートリッジ内蔵の音源をミックスし、ファミコンでは実現できない同時演奏も可能だ |
店頭に設置されたデモ機は自由に利用可能で、NSFファイルを入れたSDカードを持参することで、持ち込んだサウンドをヘッドホンで鑑賞することができる。
製品は7月25日頃の入荷を予定しており、現在は予約受付中。価格は税込10,798円で、予約の際は全額前金で精算する必要がある。
今月末の発売予定で、予約は全額前金制。デモ機はショップ奥の「G.I.M.I.C」コーナーと並んで設置されている |
文: GDM編集部 絵踏 一
三月兎2号店: https://www.gdm.or.jp/shop/usagi-2/
テラネットワークシステム: http://www2s.biglobe.ne.jp/~tns/