2014.10.04 21:48 更新
2014.10.04 取材
SilverStone Technology Co.,LTD.(本社:台湾)国内正規代理店のマスタードシード株式会社(本社:東京都品川区)は2014年10月4日(土)、アキバナビスペース1F(東京都千代田区外神田3-1-8)にて、「SilverStone新商品発表会2014年 秋」を開催した。100ドル以下のコストパフォーマンスモデルが勢揃いしたイベントの模様を早速お届けしていこう。
秋の恒例イベント「SilverStone新製品発表会秋」が、今年もアキバナビスペース1Fの特設会場にて開催された。毎回、国内未発表の新製品が多数披露されることもあり、多くの自作ユーザーが来場。立ち見も出る盛況ぶりだった。
毎年恒例のイベントということで、“知っている”常連も数多く来場。セッションのラストでは豪華賞品があたるビンゴ大会も開催された |
トークセッションでは、SilverStoneのマーケティングマネージャーTony Ou氏が登場。今年後半から来年にかけて発売される新作を中心に、詳細な製品解説を行った。
トークセッションを担当したのは、エルミタではおなじみのマーケティングマネージャーTony Ou氏 | 司会進行から同時通訳までを担当した、マスタードシード株式会社 高橋 裕次氏 |
高ストレージモデル「Kublai」シリーズでは、久々の新作となる「Kublai KL05」。大型ラジエターへの対応も考慮され、ハイエンドPCにも耐えられるポテンシャルを備えている |
今回のイベントでは、100ドル以下のメインストリーム向けをテーマとしたPCケースが数多く展示されていた。その中でも特に注目のアイテムが、「Kublai KL05」だ。高拡張を謳う「Kublai」シリーズらしく、ドライブベイレイアウトは5.25インチオープンベイ×2、2.5/3.5インチシャドウベイ×6を標準装備。さらにオプション(別売)のストレージケージを追加すれば、2.5/3.5インチシャドウベイ×9に拡張できる。
フロントとトップのファンマウンタには、それぞれ280mmまでの水冷用ラジエターを搭載できる |
また冷却システムは、フロント120/140mm×2、リア120mm×1、トップ120/140mm×2、ボトム120mm×2に対応し、フロントとトップには最大280mmまでのラジエターを実装可能。拡張スロットも8段用意され、メインストリーム向けながらハイエンドPCにも耐えられるポテンシャルを備えている。
2.5/3.5インチベイは3段ごとのケージ構造で、オプションケージを追加することで9段まで拡張できる |
対応フォームファクタはATX、MicroATX。外形寸法は、W200×D494×H525mm。なお製品ラインナップはフロントメッシュとサイドアクリルウィンドウを備えたスタンダードタイプ「SST-KL05B」と、フロントとサイドパネルに吸音材を貼り付けた静音モデル「SST-KL05B-Q」の2種が用意される。
フロントパネルとサイドパネルの違いにより2種がラインナップされる |
「Kublai」シリーズからは、MicroATX対応のミニタワーモデル「Kublai KL06」も登場 |
「Kublai」シリーズからは、MicroATX対応のミニタワーモデル「Kublai KL06」もお披露目。こちらは「TJ08-E」や「PS07」のシャシーをベースに、水冷ラジエターへの対応を強化。リア120mmに加え、フロントに240mmのラジエターを搭載でき、CPUとグラフィックスカードを同時に水冷化できるようになった。
SSDや2.5インチHDDの大容量化に合わせて、3.5インチベイを1段に減らした大胆なドライブレイアウトを採用。ちなみにシャドウベイはラジエターを搭載するため、取り付け位置を変更できる |
ドライブベイレイアウトは5.25インチオープンベイ×2、3.5インチシャドウベイ×1、2.5インチシャドウベイ×8で、拡張スロットは4段。外形寸法は、W211×D405×H375mm。製品ラインナップはスタンダードモデル「SST-KL06B」とアクリルウィンドウモデル「SST-KL06B-W」の2種。
エントリー向けミドルタワーPCケース「Precision PS11」。こちらも高エアフローと静音の2種が用意される |
「Precision PS11」は、エントリークラス「Precision」シリーズに属するミドルタワーPCケース。膨らみを持たせたサイドパネル設計により、ケースの強度を向上させるとともに、裏配線スペースを確保。またトップとフロントには水冷ラジエターを実装でき、低価格ながら良好な冷却性能を実現した。
低価格モデルとはいえ、水冷ラジエター対応や水冷ホース用ホールなど、イマドキ仕様なケースに仕上げられている |
対応フォームファクタはATX、MicroATX。ドライブベイレイアウトは5.25インチオープンベイ×2、3.5インチシャドウベイ×3、2.5インチシャドウベイ×2。外形寸法は、W215×D479×H427mmで、フロントメッシュ+アクリルウィンドウの高エアフローモデル「SST-PS11B-W」と、吸音材を搭載する静音モデル「SST-PS11B-Q」が用意される。
残念ながら実機の展示はなかったものの、「COMPUTEX TAIPEI 2014」でお披露目されたモンスターケース「TJ12」もスライドで紹介された |
NVIDIAのプロダクトマネージャの要望により開発されたMini-ITXケース「Milo ML06-E」 |
「Milo ML06-E」は、「GeForce GTX 750 Tiを搭載できるMini-ITXケースが欲しい」というNVIDIAのプロダクトマネージャーからの要望を実現するため、「Milo ML05/ML06」をベースに内部構造を刷新。電源ユニットの搭載スペースを左右逆にすることで、拡張スロットを2段(ロープロファイル)へと拡張した。
グラフィックスカードの搭載スペースを確保するため、CPUソケットがほぼ中央へと移動。担当者によればCPUの冷却は既存モデルより「やや厳しくなる」という |
ドライブベイレイアウトは、2.5インチシャドウベイ×4に加え、スリム型光学ドライブ、3.5インチドライブ×1、2.5インチドライブ×2、120mmファン×1のいずれかを実装できる多目的ブラケットを搭載。冷却ファンはトップ120mm×1、左サイド80mm×2を備え、外形寸法は、W350×D204×H99mm。
ハイパフォーマンスPCを構築できるCube型Mini-ITXケース「Sugo SG13」。ソリッドパネルモデルはオプションフェイスで、フロントカラーを4色に変更できる |
「Sugo SG13」は、人気Cube型Mini-ITXケース「SG05/06」をベースにしたブラッシュアップモデル。ファンマウンタ部のスペースを拡張し、水冷ラジエターを実装できる他、電源ユニットもSFXからATXに変更され、よりパワフルなPCを構築できるようになった。
「SG05/06」のシャシーをベースに、ATX電源と水冷用ラジエターへの対応が追加された |
ドライブベイレイアウトは、2.5インチシャドウベイ×2(3.5/2.5×各1も可能)、拡張スロットは2段で、冷却システムはフロント120/140mm×1。外形寸法は、W222×D285×H181mm。なおフロントメッシュとソリッドパネルの2種類のバリエーションモデルが用意される。
RAVENシリーズ初のMini-ITXケース「SST-RVZ01B」をベースに、アルミ一体型パネルを実装する「FTZ01」も展示されていた。こちらはブラックとシルバーの2色展開 |
実機の展示はなかったものの、トークセッションではSilverStone初のPLATINUM認証電源や、新作水冷クーラーについても言及された。そこで気になるアイテムをまとめて紹介しておこう。
SilverStone初のPLATINUM認証電源ユニット「ZEUS」シリーズおよび「Strider Platinum」シリーズ。いずれも2015年Q1より発売が開始される |
新作水冷クーラー「TD02-E/ED03-E」。既存モデルをベースに、ウォーターブロックやチューブ、ポンプなどの改良により、冷却性能や耐久性が向上しているという |
SilverStone新商品発表会2014年 春で発表された120mmファン搭載「SFX-L」電源(画像左)や、フルモジュラー式の80PLUS BRONZE電源「Strider Plus」シリーズは近日発売予定 |
文: GDM編集部 池西 樹
マスタードシード株式会社: http://www.mustardseed.co.jp/
SilverStone Technology: http://www.silverstonetek.com/