2014.10.09 22:34 更新
2014.10.09 取材
富士通株式会社(本社:神奈川県川崎市)は、Intelの次世代UI「RealSense」を搭載するオールインワンPCをデビューさせた。本体上部に専用カメラが内蔵され、各種ジェスチャーを立体的に認識することができる。
富士通ブースでは、世界初「RealSense」機能を搭載する23インチオールインワンPCがデビュー |
“五感コンピューティング”をテーマに、Intelが開発した次世代UI技術「RealSense」を搭載する、世界初のデスクトップPCが富士通からデビューした。
液晶パネルに、23インチマルチタッチ液晶を採用するオールインワンタイプ。本体上部には通常のカメラに加え、距離を測定する赤外線センサーと受信部を搭載。これにより撮影した対象物を立体的に認識でき、3次元スキャンや奥行のあるジェスチャー操作が可能となる。
本体上部にある「RealSense」カメラを使い、ジェスチャー操作を立体的に判断することができる |
「RealSense」自体が発展途上ということもあり、対応ソフトウェアはIntelの用意しているデモアプリケーションや、一部のゲームアプリなどまだ少数。今後の展開は未知数ながら、コンテンツ次第では、なかなか面白い技術になりそうだ。
ちなみにCEATECの会場では、詳細スペックや販売時期などは明らかにされなかったが、10月9日付のプレスリリースで発表された、「ESPRIMO WH77/S」と外観は瓜二つ。全く同じものもしくは同等のプロトタイプモデルとみて、まず間違いないだろう。
「RealSense」アプリケーションとして、Intelのデモソフトウェアの他、音感ゲームも用意。叩くだけでなく摘む動作なども認識されていた |
また同ブースでは、BtoB向け製品として、手のひら静脈認証機能を搭載したノートPCやタブレットを展示。完全なセキュリティを実現しつつ、使いたい時にさっと利用できる手軽さをアピールしていた。
すでに企業向けに発売が開始されている静脈認証機能搭載モデル。センサーに手のひらをかざすだけで、ログイン認証を行うことができる |
文: GDM編集部 池西 樹
CEATEC JAPAN 2014: http://www.ceatec.com/ja/