2014.10.10 03:03 更新
2014.10.10 取材
今年の「CEATEC」で間違いなくキーワードに挙がるのが「ウェアラブル端末」だろう。グラス型からウォッチ型まで、会場のあちこちでさまざまなモデルが出展、長蛇の列を作っていた。中でもトピックになっているのが、株式会社 東芝(本社:東京都港区)から発表の新型デバイス「東芝グラス」だ。
東芝から発表された新しいメガネ型ウェアラブル端末「東芝グラス」。OSを内蔵するスタンドアロンな端末ではなく、顔に装着するプロジェクターといった感じ |
東芝ブースで最も大きな人だかりを作っていた、新発表のウェアラブル端末「東芝グラス」。「Google Glass」に代表されるメガネ型デバイスで、右側のテンプルにプロジェクションユニットを搭載。右側レンズに接続機器から送信した様々な情報を投影することができる。
「メガネブランドと共同開発を行った」という“メガネ的”な外観や装着感が特長で、小型軽量かつ重心バランスも良好。さらに投影機構が視界を邪魔しないという点にも気を配ったという。
右側のテンプルと一体化した、超小型のプロジェクションユニット。担当によれば「某Glassのように視界の邪魔になることがない」という |
ちなみに現時点で一般発売の予定はなく、担当者によれば「基本的にB to B向けのデバイスになる」とのこと。主にプラントなどの工事現場や保守点検作業、はたまた警察・警備・防衛といった分野への出荷を想定しているらしい。
そのためか、会場に用意されていたデモ機は信頼性を重視した有線接続タイプ。「ワイヤレス化も技術的には可能で、顧客の要望次第で製品化はあり得る」(担当者)とのこと。今後どのような端末に発展していくか注目だ。2015年中の出荷が予定されている。
コンパニオンのお姉さんが装着しているのが「ノーマルタイプ」で、ほかにも「スポーツタイプ」(左)と「ゴーグルタイプ」をラインナップしている。一般発売がまったくないというワケでもないのだろう | |
とにかく混雑している体験ゾーン。取材時には50分待ちで、最大100分待ちの時もあったとか |
6月の発売時にはアキバでも話題になった、エプソンのヘッドマウントディスプレイ「BT-200」も出展されていた | |
ウェアラブル端末がブースの花形だったエプソン。特に「BT-200」体験の行列がすさまじく、基本50分以上の待ち時間だった | |
エプソンから近く発売される「PS-500B」はじめ「PULSENSE」シリーズのほか、GPS内蔵ウォッチも多数試すことができる | |
こちらはファーウェイ初のスマートウォッチ「Talkband B1」。また、加賀ハイテックブースには同社取り扱い予定の海外製スマートウォッチがズラリ展開中 |
文: GDM編集部 絵踏 一
CEATEC JAPAN 2014: http://www.ceatec.com/ja/