2014.10.10 18:25 更新
2014.10.10 取材
CEATEC JAPAN 2014の会場をブラブラと散策していると、PCを電源ケーブル1本で宙吊りにする驚きの展示を発見。そこでエイム電子株式会社(本社:神奈川県相模原市)ブースにお邪魔して、ケーブルの秘密について話を聞いてみることにした。
ブースに展示されていた「ロック体感BOX」。筆者も力いっぱい引っ張ってみたが外すことはできなかった |
インターフェイスおよび接続ケーブルを得意とする、エイム電子ブースで見つけたのが「抜け防止 ロック電源ケーブル」だ。
PCでもおなじみのIECコネクタに対応する電源ケーブルで、電源供給に関係のないアースピンを内部の専用プレートを使い固定し、脱落を防止できるという代物。耐荷重は20kgとされ、展示にもあったようにPCを吊り下げてもまったく問題なし。揺れや振動にも強く、担当者によれば通常の運用であれば「まず抜けることはない」という。
電源コネクタにあるアースピンを、専用のプレートで固定することで脱落を防止する仕組み |
またソケット上部の赤いスイッチを引けば、通常のケーブルと同じ感覚で取り外しが可能。コネクタ部に改良が必要ないため、ケーブル以外はすべて既存の環境を流用できるのも大きなメリットと言えるだろう。サーバーや医療機器向けに開発された製品ということだが、コンシューマ向けPCにもなかなか有望なアイテムだ。
ソケット上部の赤いスイッチを引いてやれば、簡単に取り外すことができる |
ケーブル長は1m~5m。コネクタはIEC C13 Lock-平型2P+アースピン)/IEC C13 Lock-IEC C14/IEC C19 Lock-IEC C20の3種がラインナップ。ちなみにAmazon.co.jpでは一部のケーブルの販売が開始されており、価格は1mで約3,500円前後。なお同社では、ロック技術を応用した「電源コンセントバー」の開発も進められている。
ロック技術を応用した「電源コンセントバー」。防塵対策に時間がかかり開発が遅れていたということだが、近いうちに販売が開始される予定 |
文: GDM編集部 池西 樹
CEATEC JAPAN 2014: http://www.ceatec.com/ja/