2014.10.11 14:30 更新
2014.10.11 取材
株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区)ブースにて、デジタルガジェットに並んで紹介されていたのが、次世代移動通信技術「5G」への取り組みだ。従来比で通信速度100倍、システム容量1,000倍を実現するという将来の通信技術。通信メーカー各社と連携した実験・研究も進められている。
ドコモブースにて注目を集めていた、次世代の通信技術「5G」の解説セッション。実験強力を行っている、通信メーカー各社の技術も紹介されていた |
現在は“真の4G”などと通称される「LTE-Advanced」がサービス開始に向け開発中だが、さらに次世代の通信技術「5G」の研究・開発も進められている。2010年比でユーザー通信速度100倍、システムも大容量化し最大1,000倍のトラフィックにも対応できるという。
周波数帯や通信方式など規格化はまだこれからといったところだが、高速通信の実現のため、6GHzを超える高周波数帯の利用が想定されている。ドコモでは2010年より「5G」についての主導的な研究が進められており、現在は通信メーカー各社と様々な周波数帯、通信方式による伝送実験が行われている状況だ。「2020年の東京五輪でのサービス開始を目指している」という。
「5G」では、従来比100倍の通信速度、1,000倍の大容量化を目指す。周波数帯は6GHz超えの高周波数帯の利用を想定し、現在開発が進められている |
2014年中には研究開発施設における屋内実験を開始。2015年以降における屋外実験も計画されている |
大幅なシステム大容量化に対応する、重要なアンテナ技術も各社で研究・開発が進められている。こちらは富士通が参考出展していた「超高密度分散アンテナシステム」だ |
様々な基地局を柔軟に構築できる。多数のアンテナを集中制御局に接続、スループットを劇的に向上させ、システムの大容量化・トラフィックに対応するという |
文: GDM編集部 絵踏 一
CEATEC JAPAN 2014: http://www.ceatec.com/ja/