2014.10.28 22:00 更新
2014.10.28 取材
ASUSTeK Computer Inc.(本社:台湾)の日本法人ASUS JAPAN株式会社は2014年10月28日、都内にて国内初のモバイル新製品発表会「UNLOCK THE FUTURE」を開催。来日したASUSTeK会長のJonney Shih氏により、同社初のスマートウォッチ「ASUS ZenWatch」とSIMロックフリー仕様の5インチスマートフォン「ZenFone 5」が発表された。ASUSTeKが日本で仕掛ける新しいモバイルガジェットとは、いったいどんなアイテムなのだろうか。
ASUSTeK初のスマートウォッチ「ASUS ZenWatch」が日本でも発売決定。発表会のために来日した同社会長のJonney Shih氏により、詰めかけた国内メディアに披露された | |
腕時計で時間を確認するような自然さで、スマートフォンの各種通知を確認できる。ウォッチ画面は100種類から選択可能で、ベルトにはイタリア製の本革が採用されている |
「ASUS ZenWatch」(型番:WI500Q)は、9月に「IFA 2014」で初披露された、Android Wearを搭載するASUSTeK初のスマートウォッチ。「従来の腕時計の自然な装着を大切にした」という高級感あるデザインが特長で、イタリア製の本革ベルトや「Gorilla Glass 3」に覆われた美麗な有機ELディスプレイが採用されている。手元に運ぶと画面が起動するなど、ジェスチャーやタッチ、音声で操作するガジェットだ。
タッチやジェスチャー、音声で操作するため、物理ボタンは裏面の電源ボタンをのぞき非搭載。なお、ベルトは根本のフックをスライドさせて外すことが可能で、通常の腕時計用ベルトに交換することもできる |
Android 4.3以上のスマートフォンとペアリングし、着信やメール、SMSなどの各種通知を手元で確認できる。音声認識に対応し、手が離せない場合でも音声で簡易メッセージを返信したり、アラーム設定やメモなどの各種機能を音声だけで起動可能だ。
さらにスマートフォンとの連携機能として、端末側のカメラを遠隔操作できる「Remote Camera」やプレゼンのリモコン機能「Presentation Control」、端末を探す機能などを搭載。不意の着信やアラームもウォッチを覆うだけでミュートできる「覆ってミュート(Cover to Mute)」にも対応する。
通話こそできないものの、スマホと連携した多彩な機能を搭載。スマホのカメラと連携、タップするか腕をひねればシャッターON。カバンの中で電話が鳴っても、ウォッチを覆うだけで黙らせることができるなど、ジェスチャーも駆使する |
主なスペックは、ディスプレイが1.63インチの2.5D曲面有機EL(320×320ドット)、プロセッサがQualcomm Snapdragon 400、メモリ512MB、ストレージ4GBなど。接続インターフェイスはBluetooth 4.0。9軸センサー(コンパス/加速度/ジャイロ)や心拍数センサーを備え、心拍数や歩数計の役割を果たす「Wellness機能」にも対応する。
発売は11月下旬の予定で、予価は29,800円(税抜)だ。
内蔵センサーにより心拍数の計測が可能なほか、9軸センサーによる歩数計機能も搭載。それを応用したリラックスレベルの測定にも対応するなど、心身の健康管理に活用できる |
安価ながら高機能な“ハイクラススマートフォン”を謳う「ZenFone 5」がついに国内でも発売開始。海外では4インチや6インチモデルも発売されているが、国内向けには5インチモデルを展開する |
同時に発表されたスマートフォンが、ASUSTeKが海外で展開している5インチスマートフォン「ZenFone 5」(型番:A500KL)だ。安価ながらミドルレンジを超えたスペック・機能を誇る“ハイクラススマートフォン”で、圧倒的なコストパフォーマンスを特長とする。グローバルでも月に100万台を出荷するなど人気を呼んでおり、海外版モデルの入荷はアキバでも話題になった。
カラーはブラック・レッド・ゴールド・ホワイトの4色だが、オプションの背面カバーを交換することでカラーは簡単に変更可能だ。ちなみに余談ながら、タッチアンドトライ会場の真ん中には「禅の世界をイメージした」という枯山水仕様のセットが用意されていた |
「アプリの対応などを考慮」(担当者)してプロセッサがIntel AtomからQualcommのSnapdragonに変更されたほか、日本語入力システムに「ATOK」を標準搭載するなど、日本市場向けにカスタマイズ。通常の4倍の明るさで撮影できる「Pixel Masterテクノロジー」搭載の800万画素カメラを備えるほか、LTE対応のデュアルアンテナを内蔵。ミドルレンジモデルながら充実した機能を特長とする。
また、スマートウォッチと同じく「Gorilla Glass 3」を採用するディスプレイは、手袋でも操作できる高感度な「手袋モード」に対応している。
暗所でもOKな高性能カメラに加え、「18モードから選択できる」という充実のカメラアプリを標準装備。日本語入力システムとして「ATOK」も搭載されている | |
側面には電源・ボリュームボタン、インターフェイスはイヤホンジャックとmicroUSBを装備。カバー内部にはSIMスロットに加え、microSDスロットが内蔵されている |
主なスペックは、ディスプレイが5インチIPS液晶(1,280×720ドット)、プロセッサがQualcomm Snapdragon 400、メモリ2GBなど。ストレージは16GBと32GBモデルが用意される。OSはAndroid 4.4.2で、ASUSTeK独自の「ASUS ZenUI」を採用。国内の各種LTEバンドをサポートするSIMロックフリー仕様のスマートフォンで、MVNO各社のSIMサービスに対応する。
価格は16GBモデルが26,800円(税抜)、32GBモデルが29,800円(税抜)。11月8日発売より発売が開始される。
セッションの最後には、Jonney Shih氏とともに国内のMVNO各社の代表もステージに登壇。SIMロックフリー仕様のメリットをアピールしていた | |
交換用の背面カバー(税抜3,000円)など、オプション品も用意。それぞれの端末は「ASUS ZenFone Shop」にて今日から予約がスタートしており、「ZenWatch」と「ZenFone 5」の同時購入で5,000円引きになるキャンペーンも実施されている |
文: GDM編集部 絵踏 一
ASUS JAPAN株式会社: http://www.asus.com/jp/