2014.12.20 13:44 更新
2014.12.20 取材
株式会社ドスパラ(本社:東京都千代田区)はドスパラ秋葉原本店(東京・秋葉原)にて、自由視点映像制作システム「Sparrow System」の体感展示コーナーを開設した。ちょっと変わった映像体験ができる、ユニークなデモの様子を紹介しよう。
ドスパラ秋葉原本店2Fに登場したのは、その名も「フリービューポイント体験コーナー」。Inter BEE 2014でも展示されたという自由視点映像制作システムの「Sparrow System」を使ったもで、実写映像の視聴アングルを自由に操作し、スポーツ中継などでカメラ設置不可能な視点での演出を可能にするというものだ。
例えばゴルフのスイング映像を複数台のビデオカメラで撮影。「Sparrow System」を使って作成した映像で、360度方向からグルリと回しながらチェックすることもできる |
従来このような演出には、専門的なカメラ設置技術や特殊な測定器など多くのコストを必要としたが、「Sparrow System」はPC1台とハイビジョン対応のビデオカメラがあれば、誰でも手軽に自由視点映像を制作し、楽しむことができるという。
用意されている撮影コーナー。一声かければ誰でもお試し可能 | |
中央に立ってハイビジョン対応のビデオカメラで、3方向から同時に撮影する。後ほどグルリと視聴してみたいアクションをとってみよう |
体験コーナーには、グリーン地の布で囲まれた撮影スペースがあり、こちらの中心でアクション。あらかじめ設置されたハイビジョン対応のビデオカメラで、3方向から同時に撮影する。撮影された映像は、HDMI-SDIコンバーターを経由しPCに入力され、映像制作システム「Sparrow System」を使うことで3D自由視点映像を作り出すことができる。なお、映像制作は1台のビデオカメラ画像でも可能だが、当然ながら台数は多ければ多いほど「詳細で滑らかな3D自由視点映像を作成できる」。
Blackmagicdesign製の「Mini Converter HDMI to SDI 4K」を3台使って、ビデオカメラのHDMI信号をSDIに変換していた | |
ここからはサードウェーブデジノスのクリエイター向けデスクトップPC「Raytrek」の出番だ。SDIインターフェイスの拡張カードを内蔵し、映像制作システム「Sparrow System」を使って取り込んだ映像を3D自由視点映像にする |
完成した映像は、スマートフォンやタブレットなど、携帯端末でも視聴が可能。体験コーナーでは、大型TVに出力しながら指先ひとつでグルグル回る様子や、撮影した人の場所を移動させたりといったことも確認できた。担当者によると「個人利用から、サッカー、テニス、野球など、スタジアム中継のあるスポーツ映像ビジネス。または楽曲・映像販売ビジネスなどに展開することを視野に入れている」とのこと。
完成した映像は、スマートフォンやタブレットなど携帯端末でも視聴ができ、持ち運んだり皆で楽しむことも。撮影した人物の移動も、指先ひとつで変更可能だ |
具体的なシステムの販売時期は未定ながら「Inter BEE 2014出展の際にも、問い合わせがあった」とうことで、2015年の本格展開を予定しているという。法人も含め、興味のある人は問い合わせてみるといいだろう。
文: GDM編集部 Tawashi
株式会社サードウェーブテクノロジーズ: http://tw-tech.co.jp/
ドスパラ 秋葉原本店: https://www.gdm.or.jp/shop/dos-akiba/