2015.02.24 02:49 更新
2015.02.25 取材
今日のコレオシは、TSUKUMO eX.の布施さんによる、オススメ&売れてる熱伝導グリスをお届け。人気モデルはもちろん、冷却効果に期待できそうなイチオシモデルを教えてもらった。CPUやクーラーの交換を考えている人は、同時購入を検討してみよう。
「みなさん意外に気を使っていないのがグリスです。CPUやクーラーを購入すると付属している場合が多いので、一度取り付けた後はそのままという人も多いかもしれません。また、いざ買いに行くと、その種類の多さに驚く方もいるでしょう。そこで、今回は個人的にオススメしたいグリスをご紹介します。
TSUKUMO eX.のグリスコーナー。実際の売り場を前にすると、種類の豊富さに戸惑う人も少なくない |
定番のモデルと言えば、Arctic Cooling製サーマルグリス『MX-4』です。容量も4gと十分ですし、価格も1,220円と高くも安くもない設定。柔らかく伸ばし易いタイプで初心者ユーザーの方にはオススメですね。当店でも一番人気のモデルです。なお、メーカーによると、パッケージの入れ替えが理由とのことですが、現在の在庫がなくなると3月下旬まで再入荷の予定はありませんのでご注意ください。
Arctic Cooling製「MX-4」は価格と容量のバランスもよく皆にオススメできる。またアイネックスのナノダイヤモンドを配合した高熱伝導グリス「JP-D9000」「JP-DX1」も人気だ |
『MX-4』がオススメなら、普通じゃないかという方もいるでしょう。個人的なオススメモデルはここからです。まずひとつ目がワイドワークから発売中の『ダウコーニング製 高熱伝導性グリス』。電子部品、産業機器等で世界的に信頼性のあるダウコーニング製のグリスで最も熱伝導率の高いモデルになります。実際に使いましたが、同じ環境では『MX-4』よりも-2℃~3℃ほど冷えました。(※編集部注:あくまで個人の見解です)
「MX-4」よりも冷えるという「ダウコーニング製 高熱伝導性グリス」。1.5gで売価税抜1,080円なので、「MX-4」(4g)と比べるとかなり割高ではあるが性能は高い模様 |
さらに、オススメしたいのがやはりワイドワークから発売中の『信越化学工業製高放熱オイルコンパウンド』。お馴染、信越のハイエンドグリスです。熱伝導率の表記こそ高くはないですが、使った感想では『ダウコーニング製 高熱伝導性グリス』よりも冷えると思っています。現時点で一番冷えるグリスは?と聞かれたら、迷わずコレを挙げますね。
布施さん一番のオススメは「信越化学工業製高放熱オイルコンパウンド」。そこらのグリスを使うなら、断然こちらのほうが上。長持ちもするので、結果的にコストパフォーマンスも悪くないとのこと |
どちらも1.5gで1,000円オーバーですから、けして安いモデルではありません。接客していても、分かっている人だけが黙って買っていくという印象で、まさに自作玄人のためのグリス。数あるグリスの中から、スッと選んでいく人がいたら『この人、分かっているな』と思って間違いないでしょう」
文: GDM編集部 Tawashi
TSUKUMO eX.: https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumoex/
ワイドワーク: http://www.widework.co.jp/