2015.02.28 00:00 更新
2015.02.28 取材
自作PCのプロ達が日常を過ごす、こだわりのプライベート空間を毎週お届けしていく「自作派たちのPC周り」。今回自宅のPC環境を披露してくれたのは、ツクモパソコン本店スタッフの高木さん。トリプルディスプレイをいっぱいに使った、趣味の世界が広がるインパクト抜群のPC周りは、イラスト作業や同人誌製作を行う人は注目だ。
「とにかく、趣味でイラストや同人誌を描くことが多いので、ペンタブ『Wacom IntuosPro』は必須です。手で描くこともあるので、場所をとらない『Happy Hacking Keyboard Lite』とPhotoshopなどのショートカットキー用に『Razer Nostromo』を使っています。実はペンタブ使いの方に非常にオススメでして、右手はペンタブのペンを握ったまま、左手でペンの太さや拡大縮小がすぐできるので、イラスト作業がすごくはかどるんです。ゲームはほとんどやりませんが、ゲーミングデバイスをクリエイティブ作業用に応用するのはオススメの使い方で、是非一度試していただきたいですね。
ペンタブでの作業を中心に考えた高木さんのPC周り |
液晶モニタはDELLの『U2311H』でDVI、D-SUB、DisplayPortを使用しています。HDMIは非搭載のモデルになりますが、IPSパネル採用でスタンドもピボットに対応、極めつけは購入時1.5万円を切る価格だったのでまとめて3台買いました。同時にトリプルディスプレイ用のグラフィックスカードとしてRadeon HD 6670も入手。さすがにCG向けのモニタとは価格帯も違うので、比較すると画質面では劣ります。ただ、ハイエンドモニタ1台分の価格でトリプルディスプレイが実現できるという価格と効率を優先した結果、このような構成になりました。
トリプルディスプレイにはぴったりな壁紙はインパクト抜群だ |
3画面にしてから、作業が非常に楽ですね。正面の画面で作画、右の画面にパレットウィンドウを広げ、左の画面で作画資料や、イラストそのものを遠目で見た時のウィンドウをだして、作業しています。表示できる領域が広いので、作画資料をいちいち切り替えたり、パレットを切り替える必要がなくなるので、作業にも没頭できます。これからイラスト作業や同人誌製作される方には、価格も安くできますので是非トリプルディスプレイがオススメですよ。
PCは2台使っています。メインはCORSAIR『Obsidian 350D』で、自作PCを初めて15年ぐらいになりますが、初めてのMicroATXフォームファクタです。マザーボードはASUSTeK『MAXIMUS IV GENE-Z/GEN3』でCore i5-2500Kを搭載。Adobe系のアプリを頻繁に使うので、メモリ容量は16GBをキープ。
またSSDも以前はPLEXTOR『PX-128M3P』を使っていたのですが、ここ最近Crucial『MX100』に買い替えました。Photoshopは特に仮想ディスクにHDDよりSSDを割り当てると速くなりますので、容量大きめのSSDをチョイスしました。
PCは2台。CORSAIR「Obsidian 350D」とZALMAN「Z9 Plus」を使っている | |
「Obsidian 350D」の内部。OC用に水冷ユニット「H80」を装着したが、ファンの音が大きいため定格クロックに戻しファンを1機にして静音性重視に変更したという | こちらはセカンドマシン。上からBlu-ray、DVD、DVDのドライブを搭載。メディアへまとめて書き込む際に重宝する |
サブPCはZALMAN『Z9 Plus』にCeleronを搭載。5インチベイを光学ドライブで埋めているのは、製作したイラストや写真集などの作品を光学メディアで配布することがたまにあるので、デュプリケーター的な使い方をするためです。
ちなみに、自作PCは配線作業が半分以上だと思っています。ケーブルの取り回しにはこだわって組むようにしていますね。見た目の印象はもちろんですが、エアフローやホコリ対策にも効果はあるので重要な作業なんですよ」
文: GDM編集部 Tawashi
ツクモパソコン本店: https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumo/