2015.04.27 11:46 更新
2015.04.27 取材
フロッピーディスクのデータを高密度で読み出すことができる特殊基板「KryoFlux Board Personal Edition Basic」が三月兎2号店と三月兎3号店にて販売開始。「店頭販売は世界初」という製品で、価格は税抜16,800円。
フロッピーのデータを忠実に吸い出すことができる、ヨーロッパ発の特殊基板「KryoFlux」が店頭に登場した |
「KryoFlux」は、フロッピーディスク(FD)のデータ保守を目的に開発されたUSB2.0接続の特殊基板。イギリスのSoftware Preservation Societyを母体とするKryoFlux Preservation Technology Groupが手がける製品で、FDの磁気面に記録されている全てのデータ(Raw streamデータ)をビットストリーム記録できる。
本来が博物館などの公共機関や愛好家向けのため、「店頭での販売は世界初」(ショップ)という極めて珍しいアイテムだ。
基板上にはFDD接続用の34pinコネクタやジャンパー、背面にはUSBポートを実装。ACアダプタ端子も備えているが、基本はUSBバスパワーで駆動する |
フロッピーディスクコントローラ(FDC)を経由せずに直接ドライブを制御することが可能で、特殊フォーマットを含め書き込まれた情報を高密度で保存できるのがトピック。コピーガードなどの情報も丸ごとデータとして取り出すことができるという精密さで、ソフトウェア上からは磁気面のデータパターンをグラフィカルに表示することも可能だ。
基板上にはFDD用コネクタやドライブセレクト用のジャンパー、USBポートなどを実装。3.5インチ/5.25インチFDDに両対応するほか、2台同時接続も可能。基板はUSBバスパワー駆動で、FDDには別途電源供給が必要となる。
なお保証期間は3ヶ月で、製品はすべて入荷時に通電確認済み。同店の販売ページからは、日本語のクイックスタートガイドもダウンロードできる。
今回発売の基板とも相性抜群な、FDDエミュレータ「HxC Floppy Emulator」。SDカードをFD化できるハードウェアで、現在は店頭にて在庫販売中だ |
文: GDM編集部 絵踏 一
製品情報(KryoFlux): http://www.kryoflux.com/
三月兎2号店: https://www.gdm.or.jp/shop/usagi-2/
三月兎3号店: https://www.gdm.or.jp/shop/usagi-3/