2015.06.03 01:53 更新
2015.06.03 取材
OCZ Storage Solutions(本社:アメリカ カリフォルニア州)は、東芝製ICとA19nm TLC NANDフラッシュを搭載した新エントリーモデル「Trion 100」シリーズをデビューさせた。エントリーモデルながら、ハイエンド並みの性能を備えたその実力を紹介していこう。(ブースNo:J0224)
東芝製コントローラ「Alishan」と、A19nm世代のTLC NANDフラッシュを搭載する「Trion 100」シリーズ |
OCZが、「COMPUTEX TAIPEI 2015」に合わせてデビューさせたのが、東芝製A19nm TLC NANDフラッシュを採用する新エントリーSSD「Trion 100」シリーズだ。コントローラには東芝製コントローラ「Alishan」が採用され、エントリーモデルながらハイエンドモデルに匹敵するシーケンシャル最大550MB/sec、ランダム91,000 IOPSの高速アクセスを実現。さらにOCZおなじみのメタル製筐体や、3年間の長期保証など、耐久性・信頼性にも優れるバランスの良いSSDに仕上げられている。
エントリーモデルながら、高速な転送速度を実現する「Trion 100」シリーズ | 東芝ではSSDコントローラに山の名前をつけるのが慣例らしく「Alishan」の次世代ICとして「Fujisan」を開発中 |
容量ラインナップは120GB、240GB、480GB、960GBの4モデル展開。ワールドワイド向け発売は2015年第2四半期より開始される予定だ。なお担当者によれば「15nm世代のNANDフラッシュに対応する新型コントローラ“Fujisan”の開発も順調に進んでいる」とのこと。近いうちに最新世代の東芝製NANDフラッシュを搭載したSSDの登場も期待できそうだ。
「Jet Express」コントローラを搭載する「XD-JX」シリーズ。エンタープライズ向け製品で、基板上には「PLP」用のキャパシタを搭載する |
エンタープライズ向けの新製品として発表された「XD-JX」シリーズは、PCI-Express/NVMeに対応する新型コントローラ「Jet Express」搭載するM.2 SSD。NANDフラッシュには東芝製eMLCが採用され、2DWPD(Drive Write Per Day)の高い耐久性を実現。また不意の電源断時でもデータ損失を防ぐ「PLP」(Power Loss Protection)機能を搭載する。
先月リリースされた、NVMe対応エンタープライズ向けSSD「Z-Drive 6000」シリーズをアピールするExective Vice PresidentAlex Mei氏。NVMeでは初となるデュアルポート対応のファームウェアが8月に公開される |
フォームファクタはM.2 22110、公称スペックはシーケンシャル1,600MB/sec、ランダム300,000 IOPSで、容量は240GB、480GB、980GBの3モデルがラインナップされる。また今回実機の展示はなかったものの、コンシューマ向け最上位モデル「Revo Drive」シリーズからも、「Jet Express」を搭載するM.2モデルが登場予定。NANDフラッシュは15nm世代の東芝製MLCが採用され、来年には製品がリリースできるだろうとのこと。
文: GDM編集部 池西 樹
OCZ Storage Solutions: http://ocz.com/