2015.06.03 14:26 更新
2015.06.03 取材
Deepcool Industries(本社:中国)が今年4月に発表した”スリーポインテッドスター”型Mini-ITXケース「Tristellar」。PCケースとは想像できない独特な形状から、各国のメディアでも多数取り上げられ話題になった。そこでDeepcoolブースに立ち寄り、気になる現物をじっくり観察してきた。
比較的安価なPCパーツを得意としていたはずのDeepcoolブランドから、今年4月に突如リリースされた「Tristellar」。現時点、国内市場への上陸は確認できていないものの、各国自作市場では既に発売が開始されており、好評と聞く。そんな気になるMini-ITX対応ケースの現物を、Deepcoolブランドブースで観察してみることにした。
独特な形状はデザインだけのみならず、3つの熱源を分離する「キャビン構造」からなる。まず垂直に伸びる上部は3段の拡張スロットを備えた、「グラフィックスカードキャビン」。右斜め下に伸びる「マザーボードキャビン」、左斜め下に伸びる「電源ユニットキャビン」には、3.5インチドライブを搭載する事ができる。
構成パーツの熱源を3つに分けることで、互いに干渉することなく共存できる”集合住宅”タイプ |
またグラフィックスカードはどのようにマザーボードに挿しているのか?という素朴な疑問は、専用のライザーカードが解決してくれている。グラフィックスカードも拡張スロットが3段分用意され、パワフルなPCの構築をも想定されている設計意図を読み取ることができる。
ハイエンドクラスのグラフィックスカードにも対応。基板長は320mmまでサポートする |
スペックは外形寸法がW435×D395×H388mmで、スリム光学ドライブベイ×1、3.5イチシャドウベイ×2、2.5インチシャドウベイ×3を備え、アクセスポートにUSB3.0×2、音声入出力端子が搭載される。
ちなみに販売価格は通常モデルが399ドル、ホワイトのカラーバリエーションモデルが499ドルとされ、展示用など企業イメージカラーに塗装された「Tristellar」等が登場することになるかもしれない。
3つのキャビン形状に合わせて曲げられたカバー。シャーシの細部をよくみると、思いの外よく設計されている |
文: GDM編集部 松枝 清顕
Deepcool Industries: http://www.deepcool.com/