2015.06.04 02:18 更新
2015.06.03 取材
Thermaltake(本社:台湾)ブースでひときわ異彩を放つのが、壁掛けにも対応するという「Core P5」だ。「COMPUTEX TAIPEI 2015」に合わせたデモ用かと思いきや、早ければ今秋にも発売が開始される予定の量産モデルだった。
昨年はCube型Mini-ITX対応ケース「Core V1」を披露したThermaltake。予告された売価4,980円のインパクトも手伝って、自作市場では大きな話題になった。
さて、期待高まる今年のブースでは、壁掛け設置にも対応するという、一風変わったスタイルの「Core P5」を初披露。自作派のツボを刺激する、興味深いPCケースに仕上げられている。
積極的に新モデルを投入するThermaltake。今年の目玉は壁掛けスタイルでも設置可能な「P5」だ |
詳細を解説する前にお伝えしておくと、「Core P5」はコンセプトモデルやデモ用ではなく、この秋を目標に販売が開始される予定の量産モデルだ。現時点予価は12,980円とされており、現実味を帯びたところで一層興味が沸いてくるだろう。実は筆者も既に心を動かされている。
前面にはクリアなアクリル板を使用。側面にパネルはなく、オープンエアPCケースの一種と思えば間違いない |
組み込まれた状態で設置されたサンプルは、ほぼ完成型に近い固体。黒く塗装されたマザーボードベースには、フラットな平面にPCパーツ一式を全てマウント。チョイスする構成パーツに依存するものの、上手にスペースを分け合えば、ATXサイズのマザーボードも搭載できるという。
ちなみにデモ機にはASUS「MAXIMUS VII IMPACT」(Z97 Express/Mini-ITX)をベースに、グラフィックスカードにはASUS「STRIX-GTX 970」を搭載。水冷パーツはThermaltake「Pacific」シリーズを使い、「Toughpower DPS G 1050W Gold」電源ユニットを左下部に固定した。それぞれが整然と並ぶ様は、パソコンの仕組みを表す展示物のようにも見える。
壁掛け設置を可能にする「Core P5」背面の様子。ちなみにインシュレーターも装着済みで、横置き設置にも対応することが分かる |
そして「Core P5」のトピックとなる壁掛け設置だが、本体背面を覗きこむと、中心部に複数のネジ穴が用意されており、これを使って壁に固定するようだ。なにぶん現時点情報量は限られているものの、縦置きスタンドも装備されていることから、単純に壁面にぴたりと付けて設定することもできる。
外形寸法は実測で高さ約610mm、奥行きは約517mmで、幅は約245mmといったところ。販売形態は組み立て式で、アクリル板は強化ガラスに交換できるよう、オプションの用意が検討されているという。
こちらは壁掛けオンリーの、”大型PCトレイ”。マザーボードはASUS「SABERTOOTH Z97 MARK S」であることから、その大きさはお分かり頂けるだろう。さすがに量産化はスケジュールにないという |
文: GDM編集部 松枝 清顕
Thermaltake: http://www.thermaltake.com/