2015.06.04 12:09 更新
2015.06.04 取材
SanDisk Corporation(本社:アメリカ・カリフォルニア州)は、今年のCOMPUTEXにおいても注目のSSD製品を多数持ち込んできた。開幕に合わせて発表された「SanDisk Extreme 900 Portable SSD」をはじめ、「HDDに引導を渡す」という驚速のポータブルSSDを中心にチェックしておこう。
SanDiskブースの目玉は当然SSD。中でもCOMPUTEX開幕に合わせてグローバルリリースが打たれた、「Extreme 900」「Extreme 500」のポータブルモデルが要チェックだ |
新たに発表されたポータブルSSDの内、より大型の「SanDisk Extreme 900 Portable SSD」は最大1.92TBをラインナップする大容量モデルだ。接続インターフェイスはUSB3.1 Type-Cに対応しており、転送速度は最大読込・書込ともに850MB/sec。一般的なポータブルHDDの実に9倍の高速転送を実現、「Goodbye External HDD」と煽るだけの実力は十分にある。
「SanDisk Extreme 900 Portable SSD」は、1.92TB/960GB/480GBをラインナップする大容量モデル。群を抜く高速性能と耐久性を兼ね備えた外付けストレージだ |
さらに単なるアルミ筐体のボディかと思いきや、弾力性のある外周フレームを組み合わせた堅牢仕様。耐衝撃性能は800G(0.5m/sec)、耐衝撃性能5.35 gRMS(20~2000HZ)のタフネスを誇り、-20℃~70℃に耐える広範な温度域対応も特長とする。AES準拠の128bit暗号化機能も搭載、あらゆる面で最上級のポータブルストレージとして利用できる。
なお、現時点での想定売価は1.92TBが999.99ドル、960GBが599.99ドル、480GBが399.99ドルといったところ。国内向け取り扱いにも期待していいだろう。
接続インターフェイスはUSB3.1に対応するType-Cコネクタを搭載。ブースでのデモ環境においても、ほぼ公称値通りの速度性能を発揮していた | |
ポータブル性能ならこちらが上か。手のひらサイズでポケットにもスッポリ入る「SanDisk Extreme 500 Portable SSD」。容量は120GB/240GB/480GBをラインナップする |
手のひらに収まるコンパクトボディは、USB3.0対応の小型モデル「SanDisk Extreme 500 Portable SSD」。容量は120GB~480GBで、ポケットに入れて持ち歩ける手軽さが身上だ。
転送速度は最大読込415MB/sec、最大書込340MB/secを発揮。「Extreme 900」には及ばないものの、一般的なポータブルHDDの4倍速と優秀な速度性能を有している。耐久性は「Extreme 900」と同等で、800Gに耐える耐衝撃性能をはじめ、耐振動、広範な温度域対応と隙なし。128bitのAES暗号化にも対応している。
こちらの想定売価は、120GBが99.99ドル、240GBが149.99ドル、480GBが239.99ドル。いずれも近くグローバル市場で展開が始まる予定だ。
接続インターフェイスはUSB3.0で、ひし形の一角にコネクタを備えている。極めて薄型の携帯性に優れたボディながら、「Extreme 900」同等の耐久性を実現している |
また、SanDiskブースではその他組み込み・産業向けSSDをはじめ多数のストレージ製品を展示。24時間365日稼働を想定したクラウド・データセンター向けの高耐久モデル「CloudSpeed Eco Gen. II SATA SSD」も披露されていた。
こちらは上記ポータブルモデルを上回る、耐衝撃性能1,000G、耐振動性能2.17g、40℃~85℃の動作温度域を誇る。詳細は6月1日付けのグローバルリリースをチェックしておこう。
文: GDM編集部 絵踏 一
SanDisk Corporation: http://www.sandisk.com/