2015.06.04 20:36 更新
2015.06.04 取材
LEPA Technology Corporation社(本社:アメリカ)は、240mmサイズラジエターを備えたオールインワン水冷ユニット「EXllusion 240」(型番:LPWEL240-HF)を公開した。3色の染料が付属し、冷却水のカスタマイズができるというユニークなギミックが面白い。
大型PCケースや大容量電源ユニットなど、PCパーツ業界では”アメリカン”なLEPAから、オールインワンタイプの水冷ユニット「EXllusion 240」(型番:LPWEL240-HF)が登場。ブースに集まるひとびとの注目を集めていた。
「EXllusion 240」は120mm口径ファンを2基マウントできる、240mmサイズラジエターを備えたオールインワン水冷ユニット。いわゆるメンテナンスフリーの”ポン付け”スタイルだ。ここまではよくあるパターンだが、最大の特徴は無色のクーラント液には、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の計3色染料が付属。つまり「R・G・B」の3原色を混ぜ合わせることで、幅広い色が再現できるというワケだ。
さらに各々のパーツは取り外しが可能。これまでのオールインワン水冷では「改造行為」と呼ばれる作業が一転許容され、汎用水冷パーツの増設ができるようになっている。これはLEPAに限らず、近頃のオールインワン水冷ユニットでは、フィッティングのサイズが開示され、拡張性をウリにする製品が増える傾向にある。
汎用水冷ヘッドなどを用いれば、DualCPUの水冷化も容易に実現してしまう。ただしLEPAとしては、汎用部品の単体発売は「検討していない」とか |
ウォーターブロックの受熱ベース部はDual-CDP(Central Duffusing Passage)Cold Plateを採用。水流の最適化によりTDP 400Wまでサポート。冷却ファンは120mm口径×2で、回転数は500~1,800rpm、風量22.5~81.1CFM、騒音値14~30dBA。ポンプはセラミックベアリング採用の12V駆動で、MTBFは50,000時間とされる。
比較的分厚いタイプのウォーターブロック。クーラント液の注入口を備え、側面にはクーラント液が視認できる窓が用意されている |
これまでのオールインワン水冷ユニットとはひと味違う「EXllusion 240」は、8月頃を目標に販売が開始される予定。なお市場想定売価は「15,000円以内に収めたい」という。
文: GDM編集部 松枝 清顕
LEPA Technology Corporation: http://www.lepatek.com/