2015.06.05 00:00 更新
2015.06.04 取材
Shuttle(本社:台湾)は、グラフィックスモジュールを増設できる超小型ベアボーンキット「NU01U」シリーズを公開した。CPUにはBroadwell-Uが実装され、4種類のSKUが用意される(ブースNo:L0832 )。
小型ベアボーンキットを得意とするShuttleブースで、ひときわ注目を集めていたのが、グラフィックスモジュールを増設できる超小型ベアボーンキット「NU01U」シリーズだ。
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Shuttleブースで、ひときわ注目を集めていた超小型ベアボーンキット「NU01U」シリーズ |
NUCをはじめとする超小型PCは、CPUのワットパフォーマンス向上もあり、ウェブブラウジングやオフィスアプリケーションのような使い方であれば、デスクトップと遜色のないものが多くリリースされている。一方で、高解像度・高画質化が進むゲームについては、GPU性能がボトルネックとなり、まだまだ差が大きいのが現状。一部の製品ではノートPC向けの高性能GPUを実装するモデルもあるが、大型化や騒音の上昇などのデメリットがある。
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本体下部のGPU拡張ボックスは取り外しが可能。またGPU機能以外に、2.5インチベイを拡張するものなど、複数のオプションが用意される予定だ |
この問題を解決するため、ShuttleではGPU機能を内蔵した拡張ボックスを別途用意し、必要に応じて装着する方法を採用。これにより、「NU01U」シリーズでは、普段使いのスマートさと、ゲーム性能を両立。さらに熱源を分離させることで、冷却面への影響を最小限に抑えることに成功した。
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コンパクトながら充実したインターフェイス類。業務用途を考慮し、シリアルポートも実装される |
CPUはBroadwell-U世代のCeleron 3205UからCore i7-5550Uまで4種類のSKUが用意され、メモリは最大16GB(DDR3L-1600MHz)、ストレージは7mm厚の2.5インチ(SATA3.0)とM.2(同)に対応し、インターフェイスは、USB3.0×2、USB2.0×2、SDカードリーダ×1、3.5mmコンボジャック×1、RS232C×1を搭載。ネットワークはギガビットLANとIEEE 802.11ac無線LANに対応する。
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カラフルなカラーバリエーションモデルもラインナップ。なお拡張ボックスには非対応ながら、Atom Z3735Gを搭載した廉価モデルも準備中だ |
外形寸法は、W141×D141×H29 mm、重量360g。グラフィックスチップはAMD Radeon R7 M300シリーズを採用しているが、担当者によれ「欧州ブランチを中心にNVIDIAチップ搭載モデルの要望が数多く上がっているため、変更される可能性もある」とのこと。なお国内発売は2015年第2四半期中が予定されている。
文: GDM編集部 池西 樹
Shuttle: http://www.shuttle.com/