2015.06.07 01:29 更新
2015.06.07 取材
InnoVISION Multimedia Limited.(本社:香港)が展開するInno3Dブランドの「GeForce GTX 980 Ti」搭載グラフィックスカード。他社のVGAクーラーが静音化に向かう中、がっつり冷やすハイエアフロー仕様のモデルが今年も揃っていた。まもなく国内市場に投入予定という、新モデルをチェックしておこう。(ブースNo:N1120)
「iChill Geforce GTX 980Ti X4 Ultra」は、GeForce GTX 980世代から採用されたオリジナルVGAクーラー「HerculeZ X4 Air Boss」搭載モデル。基板に並行した3連冷却ファンに加え、側面にも50mm口径冷却ファンを実装する3スロ仕様の姿は圧巻だ。
とにかく冷やしたいと言う人はコレ、「iChill Geforce GTX 980Ti X4 Ultra」 |
スペックは、コアクロック1,152MHz(リファレンス1,000MHz)、ブーストクロック1,241MHz(リファレンス1,075MHz)、メモリクロック7,200MHz(リファレンス7,010MHz)までオーバークロック。PCI-Express補助電源は8+6pinとなっていた。
50mm口径のサイドファンが特徴的 |
「iChill GF GTX 980Ti X3 Ultra」は、3連冷却ファン仕様のInno3DオリジナルVGAクーラー「HerculeZ X3」搭載モデル。国内市場でもハイエアフロー仕様のユーザーから人気のシリーズだ。各クロックは「iChill Geforce GTX 980Ti X4 Ultra」と同じ。
国内市場でも人気の「HerculeZ X3」クーラーを採用する「iChill GF GTX 980Ti X3 Ultra」 |
「iChill GF GTX 980Ti Black」は、空冷・水冷ハイブリッドクーラー「Accelero Hybrid S」をマウントさせたモデル。GPUの冷却を水冷が、基板全体の冷却を空冷が受け持つことで優れた冷却性能と静音性を両立する。メーカー担当者によると「コア温度は約30℃、騒音値は5dB低下した」という。
空冷・水冷ハイブリッドクーラー仕様の「iChill GF GTX 980Ti Black」。各クロックもinno3D最速仕様に設定されている |
スペックは、コアクロック1,206MHz(リファレンス1,000MHz)、ブーストクロック1,304MHz(リファレンス1,075MHz)、メモリクロック7,280MHz(リファレンス7,010MHz)とInno3D最速仕様にチューニング。負荷によってVGAクーラーのカバーに内蔵されたLEDが発光するギミックも備えている。
ゴールドにカラーリングされたGeForce GTX 970搭載の限定モデル。発売は未定とのこと |
紹介した3モデルについて、取材時に居合わせた国内正規代理店である株式会社アイティーシーの担当者によると「いずれも国内市場向けに出荷を準備中」とのこと。それほど遠くない時期に、販売が始まるとみていいだろう。
文: GDM編集部 Tawashi
InnoVISION Multimedia Limited.: http://www.inno3d.com/
株式会社アイティーシー: http://www.itc-web.jp/