2015.06.08 00:24 更新
2015.06.07 取材
Intel「NUC」のリリース以降、GIGABYTE「BRIX」やMSI「Cubi」など多くのメーカーが参入を果たした超小型ベアボーン。「COMPUTEX TAIPEI 2015」では、ASRock Incorporation(本社:台湾)からも初となる、「Beebox」が遂にお披露目された。近日発売予定のASRock製NUCを一足先にチェックしておこう(ブースNo:ROOM449)
「Beebox」は、ASRockがIntel「NUC」対抗として開発した小型ベアボーンキット。CPUにBraswell世代のN3000シリーズ(最高2.08GHz)を搭載するエントリーモデルながら、メモリアクセスを“デュアルチャネル”化することで、4K動画再生も可能。さらにファンレス駆動による、静粛性の高さもデスク上におくことが多い小型ベアボーンキットでは大きなメリットとなるだろう。
製品の解説動画。Chris Lee氏によれば、“小さく・軽く・速い”という製品の特徴から、「蜂」をイメージした名前を採用したという |
またフロント部にはNUC準拠モデルでは初となる、USB3.0 Type-Cコネクタを標準装備。ネットワークはギガビット有線LAN、IEEE 802.11ac無線LAN、Bluetooth4.0をサポートしており、HTPCやオフィスPC、デジタルサイネージなど幅広い用途で使用できる。
主なスペックは、メモリスロットがDDR3L-1600MHz×2(SO-DIMM/最大16GB)、ストレージはmSATA×1、2.5インチSATA3.0×1で、インターフェイスはUSB3.0×1(Type-C)、USB3.0×3、IR×1、オーディオアウト/マイクイン×1。ディスプレイ出力はHDMI×2、DisplayPort×1で、トリプルディスプレイに対応する。外形寸法は、W110×L118.5×H46mm。容量は0.6リットル。
世界初のUSB3.0 Type-Cコネクタをはじめ、充実したインターフェイスを搭載 |
製品ラインナップは、ベアボーンキットの他、完成モデルとして、DDR3L 4GB(2GB×2)、128GB構成と、Windows 10、DDR3L 2GB、32GB mSATA構成の3種がラインナップ。本体カラーはブラックとホワイトの2色で、価格はそれぞれ約140ドル、約220ドル、約200ドル。なおOS非搭載の完成モデルにはゴールドカラーバージョンが用意され、こちらは約230ドルになるという。発売は6月下旬より順次開始される予定だ。
様々な機能を高速に制御するため、CPUには1.4GHzのデュアルコアプロセッサを搭載する |
ASRockでは、4T4Rの計8本のアンテナを搭載するゲーミング無線LANルーター「G10」も同時発表。無線LAN規格はIEEE 802.11a/b/g/n/acに対応し、11acでは最高1,733Mbps、11nでも最高800Mbpsの高速通信が可能。さらにビームフォーミング機能により、複数の端末との同時接続時でもパフォーマンスの低下を抑えることができる。
着脱式のHDMIドングルはMiracastアダプタとして使用することもできる |
またWindows 10で実装される「Xbox One」向けゲームストリーミング機能や、ホーム家電の赤外線学習リモコン機能、着脱式のMiracastアダプタ機能など、ASRockらしく独自機能が充実しているのも特徴だ。ワールドワイド向け発売は6月下旬予定で、売価は250ドル前後を予定している。
文: GDM編集部 池西 樹
ASRock Incorporation: http://www.asrock.com/