2015.06.08 11:34 更新
2015.06.08 取材
ユニークな変換ケーブルや変換基板を手がけるBplus Technology Co.,Ltd.(本社:台湾)が今フォーカスしているのは、USB3.1の関連アイテム。今年のCOMPUTEXにも、スティック状のRAIDデバイス「U31MR」をはじめ、複数の新製品を持ち込んでいた。
アトラクションのような超大型ブースから売店級の手狭なブースが混在するCOMPUTEXにおいて、Bplus Technologyブースは後者の手合い。ただし持ち込まれたアイテム数は膨大で、3畳分ほどのスペースに数百の変換アイテム群がひしめいていた。一見して便利そうなものから「いったい誰が使うのか」という変わり種まで様々、常に人だかりの絶えないブースの中を覗いてみよう。
アルミ製のスティック型筐体にmSATA SSD 2枚を格納できる、USB3.1対応のRAIDケース「U31MR」。国内での取り扱いも予定している |
担当者の案内なしにはどれが新製品かの把握も難しい中で、我こそはとアピールしていたのは「U31MR」。mSATA SSD 2枚を格納できるスティック状のUSB3.1対応外付けユニットで、装着したSSDでRAIDを構築することができる。
RAIDレベルはRAID 0/1/JBODに対応し、コネクタはリバーシブル仕様のType-C。持ち込まれた製品はほぼ完成版とのことで、2015年第3四半期頃には発売の見込み。日本での取り扱い予定もあり、その内ひょっこり店頭で再会できるかもしれない。
容量は現行の最大容量に対応、インターフェイスはUSB 3.1のType-Cを備える。ちなみに展示機には、「Samsung SSD 840 EVO mSATA」の120GBモデルが装着されていた | |
グラフィックスカードをフロントマウントする「PE4F」の下に搭載されていた、USB3.1ポートのフロント増設「PP1142」。こちらは完全なコンセプト出展らしい |
アキバでも販売されたグラフィックスカード用のフロントベイマウンタ下に発見、まだ未完成という「PP1142」をチェックしてみよう。PCI-Expressスロットを延長してフロントにUSB3.1 Type-Cコネクタを配置する、近頃少数派な3.5インチのフロントベイアクセサリだ。
マザーボードとの接続はPCI-Express2.0(x4/10Gbps)で、ポート数は2基。最大で3AのUSB電力を供給することができる。こちらは発売時期、価格ともにまったくの未定らしい。
接続インターフェイスはPCIe(x4)で、2ポート合計10Gbpsに対応。ただしPCIe基板その他は未完成で、製品化はまだこれからといった状況のようだ | |
スマホ・PC両対応の便利ケーブル「U2-OTG-SD」も要チェック。充電・同期ケーブルとmicroSDリーダーを一体化させたアイテムだ |
最後はUSB3.1とは関係ないながら、いかにもBplusといった便利アイテムな「U2-OTG-SD」。USB端子の先端にmicroSDスロットを仕込んだ製品で、PCとスマートフォンでカードリーダーとして使用できるほか、充電・同期ケーブルとしても使えるという、マルチなアイテムだ。
容量は現状で128GBのmicroSDXCに対応。USBコネクタ裏にリーダーを搭載し、カードを装着した状態でUSBポートにそのまま挿すことができる。PCとスマートフォンを接続しての同期ケーブル動作時には、自動的にカードリーダーが無効になる仕組みらしい。こちらはすでに完成品で、今月末にも店頭に登場するとのこと。価格は2,500円前後を想定しているらしい。
USB端子の裏側にmicroSDリーダーを実装し、USBコネクタにそのまま挿せるという製品。担当者いわく「もう完成している」とのことで、もうすぐ出荷が始まるらしい |
文: GDM編集部 絵踏 一
Bplus Technology Co.,Ltd.: http://www.bplus.com.tw/