2015.06.08 15:37 更新
2015.06.08 取材
プレス向けカンファレンス会場に加え、南港展覧館の一等地に巨大ブースを構えるASRock Incorporation(本社:台湾)。コンシューマ向け製品に加え、普段あまり馴染みのないASRock Rackブランドのサーバー向け製品も多数展示されていた。その中から、特にコンシューマ向けにも良さそうな2つのマザーボードを紹介していこう。(ブースNo:L0317a)
コンパクトサーバー向けMini-ITXマザーボード「EPC612D4I」。Intel LGA2011v3に対応し、専用のCPUクーラーが付属する |
世界初のLGA2011v3対応Mini-ITXマザーボード「X99E-ITX/ac」で話題を呼んだASRockだが、サーバー向けブランドASRock Rackでは、さらに上を行く「EPC612D4I」を準備中だ。
メモリスロットをSO-DIMMにすることで、Mini-ITXにも関わらずクアッドチャネル動作を実現。パフォーマンス的には標準的なATX/MicroATXモデルと何ら遜色ない |
チップセットはIntel C612、メモリスロットはDDR4-SODIMM×4(2,133MHz/ECC DIMM/R DIMM/LR DIMM/NV DIMM)を備え、Mini-ITXサイズにも関わらずクアッドチャネルに対応する優れもの。CPUもXeon E5-1600/2600 v3に正式対応し、保証対象外ながら一部のCore i7シリーズの動作も可能とのこと。
サーバー向けということで、充実したネットワーク環境。コンシューマ向けとしても十分需要がありそうだ |
オンボードオーディオは非搭載だが、最近ではグラフィックスカードからの出力が可能となっていることから、コンシューマ向けのハイエンドPC用としても、非常に有望な製品となるだろう。なお価格は未定ながら、早ければ来月より国内発売が開始される予定だ。ちなみに詳細スペックについてはこちらのリリースを合わせて参照いただきたい。
Xeon D1500シリーズを搭載するMicroATXマザーボード「D1540D4U-8R」。当然ながらMini-ITXモデルの開発も進められているという |
「D1540D4U-8R」は、マイクロサーバー向けプロセッサXeon D1500シリーズを搭載するMicroATXマザーボード。基板上にはLSI3008 SASコントローラが実装され、計8台のSAS 12Gbpsドライブを増設可能。さらに、ネットワークはギガビットLAN×2と10ギガビットLAN×2の計4ポートを備える。
オンボードされるCPUによっていくつかのSKUが用意される予定 |
メモリはDDR4×4(2,133MHz/ECC DIMM/R DIMM/LR DIMM/NV DIMM)、SATAポートはSATA3.0(6Gbps)×6で、拡張スロットはPCI-Express3.0(x16)×1、PCI-Express3.0(x8)×1、M.2×1を備える。
計12台のストレージを搭載できるMicroATXマザーボード。消費電力も少ないことから、こちらはファイルサーバーに良さそうだ |
文: GDM編集部 池西 樹
ASRock Incorporation: http://www.asrock.com/