2015.06.09 14:48 更新
2015.06.09 取材
「COMPUTEX TAIPEI 2015」の開幕前夜、ASUSの記者会見で出くわした電動開閉式ケース「H-Tower」。なんとIn Win Development(本社:台湾)は本当に売る気らしく、すでに今年中の市場投入を想定しているという。いったい売価はいくらになるのだろうか・・・?
ASUSの「R.O.G.」コンセプトモデルとは色違い。In Winの放つユニークケースの最新版として、電動開閉式モデル「H-Tower」が実際に販売される |
ASUS「R.O.G.」の発表会にて、ひょっとしたら主役よりも目立っていたかもしれない「H-Tower」を覚えているだろうか。会場でも国内外のメディアの熱い視線を集めていたド派手なギミックケースで、「発売予定はない」という関係者のコメントから一転。In Winブースではその量産型の準備が進められていた。
基本設計は「R.O.G.」コンセプトモデルと同様で、内部の油圧ダンパーがメインシャシーを動かし、外装パネルが羽を広げるように展開するというギミックが最大の特長。ギミックはフロント下部のボタン操作のほか、スマートフォン・タブレット用のアプリから操作できるというイマドキ仕様になっている。
開閉時には四方に設置されたレーザーポインタで専有面積を確認することができるなど、あらゆる意味で普通のケースではない。
もちろん最大の魅力は、ユーザーからの指令を受けて開閉する変形ギミック。周囲にそれなりの空間が必要になるのは当然ながら、意味もなく開閉したくなる | |
「R.O.G.」モデルとは同様の機構を採用しており、油圧ダンパーがメインシャシーを持ち上げることで可動する | |
シャシーの開閉はフロント下部のボタンのほか、スマホ・タブレットからでも操作できる |
ケース本体は、開閉する3mm厚のアルミ製外装パネルと、内部のSECCシャシーで構成。フォームファクタはE-ATX/ATX/MicroATXに対応する。シャドウベイは3.5インチ×1、2.5インチベイ×4を備え、冷却オプションとしてトップに120mmファン×3を実装可能。なお、トップには360mmサイズの水冷ラジエターをマウントすることもできる。
拡張スロットは8基で、グラフィックスカードは最長340mm(全高200mm)、CPUクーラーは全高214mm、電源ユニット最長230mmまで搭載可能。なお、ケース全体では20kgほどの重量があるという。
そもそも組み立てる際には、まずケースの電源を入れて本体を展開させる必要がある。多少のメンテナンス性には目をつむる必要があるというワケだ |
In Winの担当者によれば、発売は2015年第3四半期頃を想定しているらしい。「価格は『S-Frame』の2倍程度になるだろう」(担当者)という言葉から、おそらく20万円ほどになるようだ。いったい日本国内には何台入ってくるのかはさて置き、店頭入荷時にはまた大いに話題を振りまいてくれるに違いない。
展開時にはレーザーポインタで周囲を測定、安全を確認して開閉したい。なお、フロントにはUSB3.1 Type-Cコネクタも搭載されていた |
文: GDM編集部 絵踏 一
In Win Development: http://www.inwin-style.com/