Webカメラ映像と熱画像を合成、熱源分布を観察できるサーモグラフィ

マザーやVGAの熱源分布の観察にも使用できる、MEMS式遠赤外線センサー搭載のUSBサーモグラフィ。Webカメラと組み合わせ、熱画像と可視光画像を合成することもできる

技術系同人サークル楢ノ木技研が手がける、低価格なサーモグラフィモジュール。MEMS方式の最新IRアレイセンサーを搭載したUSB接続の製品で、同人ハードウェアながら「業務用レベルの完成度」（ショップ）で人気となったアイテムだ。

今回入荷した「OTK-THG03」はその最新版で、センサー精度の向上により最大測定温度900℃に対応。-50℃～+900℃の範囲で測定できるようになった。

最新版ではセンサー精度が向上、測定温度が最大900℃対応に。安価ながら「業務用レベル」の完成度とあって、今回も早々に完売するかも
USBでPCと接続可能なデバイスで、従来製品と外寸含め完全互換仕様。なお、今回より熱画像のムラ補正機能を備えたことから、感度別のグレード分けはなくなった

Windows用の専用アプリを使用して熱画像（16×4ピクセル）を生成できるほか、Webカメラと組み合わせることで熱画像と可視光画像を合成することができる。店頭ではWebカメラと同時に接続した展示デモが行われており、実際の動作を確認可能だ。

従来製品の「OTK-THG02」とは、外寸・ハード・ソフトともに完全互換。ただし最新版で熱画像のムラをアプリで補正する機能を搭載したことから、感度別の「特上/上/並」といったグレード分けは廃止されている。

熱画像と可視光画像を合成、専用ソフトで表示できる。最新版では最高測定温度を300℃と900℃から選択できるようになった

文： GDM編集部 絵踏 一
製品情報（楢ノ木技研）： http://oaktree-lab.com/products/OTK-THG02.html
三月兎2号店： https://www.gdm.or.jp/shop/usagi-2/