オリジナルVGAクーラー搭載モデルの優位性をアピール

イベントは13:00と16:00の2回開催。株式会社アスクが取り扱うSAPPHIREおよびMSIのAMD Radeon 300シリーズ搭載グラフィックスカードの新製品を、同社チャネル営業部 深江 祐介氏が徹底解説した。

参加者の中には、すでにハイエンドモデル「Radeon R9 Fury X」搭載グラフィックスカードを購入済みという熱心なユーザーも。冒頭、多くのRadeon派を前に「私はメーカーの人間ではないので、非常にニュートラルな立場でRadeonの優位性をお話できますね」と語り、会場内の笑いを誘っていた。

セッション解説を担当した株式会社アスク チャネル営業部の深江 祐介氏
「Twin Frozr V」クーラーを搭載したMSIの「Radeon 300 シリーズ」	「SAPPHIRE NITRO」クーラーなど、初のセミファンレスモデルを投入してきたSAPPHIREの「Radeon 300 シリーズ」

セッションのメインとなったのは「Radeon 300 シリーズ」搭載モデルだ。7月末に登場が予定されている、新OS「Windows 10」で採用される新API「DirectX 12」もネイティブでサポートされるなど、ただのリネーム版ではない点をアピール。さらに、ライバルとなる「NVIDIA GeForce GTXシリーズ」とのパフォーマンス比較を示しながら、新GPUの魅力を解説した。

新API「DirectX 12」をサポートするため将来的にも長く使える
「Radeon R7 360」	「Radeon R7 370」
「Radeon R9 380」と「GeForce GTX 960」の比較
「Radeon R9 390」	「Radeon R9 390X」

また、メーカー別の解説セッションでは、MSIのオリジナルVGAクーラー「Twin Frozr V」と、SAPPHIREのオリジナルVGAクーラー「SAPPHIRE NITRO」搭載モデルを徹底解説。いずれもセミファンレス駆動に対応するのが特徴で、「Radeonシリーズもようやく最近のトレンドに追いついてきた」と述べた。

MSIのオリジナルVGAクーラー「Twin Frozr V」を搭載した「R9 380 GAMING 2G」
GeForceでは定番の「Twin Frozr V」だが、Radeonシリーズで採用されるのは今回が初めてだ

ちなみに、オススメとしてピックアップされたのは、「Radeon R9 380」搭載のGDDR5 4GBモデル。NVIDIAの人気モデル「GeForce GTX 960」と比較しても、パフォーマンス、コストともに優れているという。

SAPPHIRE初のセミファンレス仕様「SAPPHIRE NITRO R9 380 4G GDDR5 PCI-E DI/DD/H/DP DUAL-X」
全てのシリーズで52℃以下でファン停止させる「Intelligent Fan Control 2」機能をサポートする

最強モデル「Radeon R9 Fury X」を使ったGTA5のデモも

セッション後半では、ハイエンドモデル「Radeon R9 Fury X」の紹介も行われた。その中で、先日の発売後、すぐに完売となってしまった点について「正直なところ、SAPPHIREの初回分は10数個しか出荷できなかった。再入荷の目処も今のところなく、代理店として非常に申し訳ないと思っています」と謝罪。

ベンチマーク計測はなかったものの、「Radeon R9 Fury X」でGTA5を動作させるデモが行われており、来場者はその挙動を確かめるようにプレイしていた

ところが「お詫びというワケではわりませんが」という前置き後、貴重な1個を販売するというサプライズ告知が。さすがに100,000円以上のグラフィックスカードをその場で購入する人はいなかったものの、その後、5Fグラフィックスカード売り場に移動されたのち完売となった。

突如販売されたSAPPHIRE「R9 FURY X 4G HBM PCI-E HDMI/3DP」（価格税込110,570円）	そして、なぜか同時に販売されたPowerColorブランドの「AX R9 FURY X 4GBHBM-DH」（価格税込107,784円）

文： GDM編集部 Tawashi
株式会社アスク： http://www.ask-corp.jp/
TSUKUMO eX.： https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumoex/