2015.10.04 00:00 更新
2015.10.03 取材
SilverStone Technology Co.,LTD.(本社:台湾)は2015年10月3日(土)、アキバナビスペース1F(東京都千代田区外神田3-1-8)にて国内正規代理店の株式会社ディラック(本社:東京都千代田区)主催による新製品発表会「SilverStone EXPO 2015 Autumn」を開催。まもなく発売が開始される「RAVEN X」(型番:RVX01)をはじめ、期待の新製品を早速紹介していくことにしよう。
秋恒例の新製品発表イベント「SilverStone EXPO 2015 Autumn」が、例年通りアキバナビスペース1Fの特設会場にて開催された。国内未発表の製品にいち早く触れることができる数少ない機会ということもあり、熱心な自作派が多数来場。会場に用意されたイスが足りなくなり、立ち見も出る盛況ぶりだった。
晴天に恵まれたこともあり、会場には多くの自作派が来場。トークセッションでは用意したイスが足りなくなるほどの盛況ぶり |
またトークセッションには、エルミタではおなじみのマーケティング・マネージャーTony Ou氏が登壇。約2時間にわたり、スライドを交えつつ新製品のコンセプトや機能について解説を行った。
解説セッションを担当したのはSilverStoneマーケティングマネージャーTony Ou氏 |
「COMPUTEX TAIPEI 2015」でお披露目された、RAVENシリーズの末弟「RAVEN X」(型番:RVX01)が国内初上陸 |
今回のイベントで最も注目のアイテムが、RAVENシリーズのエントリーモデル「RAVEN X」(型番:RVX01)。マザーボードを90°回転して配置する「倒立レイアウト」や、ボトムからトップへの直線的なエアフローによる「正圧設計」など、同シリーズの思想を継承しつつ、低価格・コンパクト化を実現。担当者がより多くのユーザーに「RAVEN」シリーズの良さを知ってもらいたいと語る意欲作だ。
ミドルタワーながら、容積43.3リットルのコンパクトサイズを実現。設置スペースを抑えつつハイエンドなゲーミングPCを構築できる |
冷却システムは底面部に3基の120mm口径「Air Penetratorファン」を標準装備。その他、トップとリアにはそれぞれ120mmファンが搭載でき、水冷用ラジエターに対応。また「正圧設計」と底面部のエアフィルターにより、ケース内のホコリの侵入を防ぎ、クリーンな状態に保つことができるのも特徴だ。
底面部の120mm口径「Air Penetratorファン」×3の他、トップとリアに120mmファンを増設可能。計5基の冷却ファンを搭載できる |
ドライブベイレイアウトは、3.5インチシャドウベイ×2、2.5 / 3.5インチシャドウベイ×2で、拡張スロットは7段。対応フォームファクタはATX / MicroATX / Mini-ITX、外形寸法は、W195×D470×H473mm、容積は43.3リットル。
メッシュ仕様のトップカバーは取り外し可能。拡張スロットにも通気孔が設けられており、ボトムからトップに抜ける直線的なエアフローを実現している |
サイドパネルはアクリルウィンドウとソリッドパネルの2種が用意され、赤以外のカラーバリエーションモデルも予定しているとのこと。なお国内発売は11月予定で、販売価格は12,000円前後。
ATX電源ユニットに対応するゲーミングMini-ITXケース「RVZ01B-E」 |
Mini-ITX向けゲーミングケース「RVZ01B」のバリエーションモデルとして、ATX電源ユニットを内蔵できる(型番:RVZ01B-E)もお披露目。電源ユニットの変更に伴い、スリム光学ドライブベイが排除、さらに3.5インチシャドウベイが2.5インチシャドウベイに変更されているものの、より汎用性のあるATX電源が利用できるのは大きなメリットとなるだろう。
SFX電源に比べて種類が豊富なATX電源に対応したことで、電源容量を心配することなくPCを組み立てることができる |
主なスペックは、冷却システムがトップ120mm×1(1,500rpm / 18dBA)、ボトム120mm×2(同)。ドライブベイレイアウトは2.5インチシャドウベイ×4、外形寸法はW382×D350×H105mm、容量14リットル。国内発売は2015年末から2016年初頭予定で、価格は「RVZ01B」と同等レベルに抑えたいとのこと。
バリュークラス「Precision」シリーズの新作は、ミドルタワーモデル「Precision PS13」と、ミニタワーモデル「Precision PS13」の2種。いずれも電源トップ配置のスタンダードスタイルを採用。フロントパネルはメッシュ仕様で、サイドパネルにも通気孔を設けることで、冷却性能を高めている。
Precision PS13 |
「Precision PS13」のスペックは、ドライブベイレイアウトが5.25インチオープンベイ×2、3.5インチオープンベイ×2、2.5 / 3.5インチシャドウベイ×2。冷却システムはフロント120mm×2(×1標準装備)、リア92 / 120mm×1、サイド120mm×2。外形寸法は、W182×D400×H426mm。国内発売は年内予定で、販売価格は8,000円前後。
Precision PS12 |
「Precision PS12」のスペックは、ドライブベイレイアウトが5.25インチオープンベイ×2、2.5インチシャドウベイ×1、3.5インチシャドウベイ×4。冷却システムはフロント120mm×1(標準装備)、80mm×1、リア90 / 92mm×1。外形寸法は、W170×D405×H360mm。国内発売は10月9日予定で、販売価格は7,000円前後。
ML06-E |
またホームシアター向けMini-ITXケース「ML06-E」のフロントフェイス違いモデルとして「ML09」が登場。こちらは2016年Q1発売予定で価格は未定。
イベントでは新作の電源ユニットや、ユニークな小物パーツが展示されていたので、最後に画像でまとめて紹介しておこう。
文: GDM編集部 池西 樹
SilverStone Technology: http://www.silverstonetek.com/
株式会社ディラック: http://www.dirac.co.jp/