2015.10.08 00:05 更新
2015.10.08 取材
2015年10月7日(水)より千葉 幕張メッセにて開催されている、アジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2015」。今年もエルミタ編集部が現地取材を敢行し、注目の製品を取り上げていく。その第1弾としてまずはシャープブースにあった、「Free Form Display」採用の「円形型スマートフォン」をご紹介しよう。
IGZO技術と駆動用回路を表示領域内部の画素に分散する独自設計により、標準的な四角形以外のデザインを実現する「Free Form Display」を完成させたシャープ。今年のCEATECでは、この「Free Form Display」を活用したデバイスを展示していた。
その中でも特に注目なのが、「完全円形スマートフォン」だ。現在はまだコンセプトモデルということで詳細は未定ながら、ジャイロセンサーを組み合わせることで、これまでのように持ち方を気にすることなく利用できる360°シームレスなデバイスを作成できるとのこと。
その形状を生かし、UIもより直感的なものを実装する | 今回の展示はあくまでもコンセプトモデルとのことだが、厚さは標準的なスマートフォンと同等レベルに抑えることができるという |
さらにタッチUIなどもこれまでの直線的なものから、回転による拡大・縮小など、曲線を用いたものを採用、より直感的な操作が可能になるという。解像度やサイズをどうするかなど、まだまだクリアする課題はあるとしているが、これまでのスマートフォンの常識を覆す製品であるのは確か。2018年を目処に製品化を目指しているということなので、その登場に期待したい。
また車載向け製品として、中央部が凸型に湾曲した曲面モデルや円形型ディスプレイの周囲に操作ダイヤルを備えたダイヤルUI搭載モデル、バックミラー用のタッチセンサー搭載エッジUIモデルなども展示されていた。
ダッシュボード全体を液晶化できる曲面モデル。こちらは2017年中を目処に開発を進めているという | |
ディスプレイの周囲に操作ダイヤルを備えたダイヤルUI搭載モデル。ルート検索の道筋をダイアルで自由にチェックすることができる | |
バックミラー用ディスプレイの周囲にはタッチセンサーが実装され、表示するデータやディスプレイのキャリブレーションを行うことができる |
文: GDM編集部 池西 樹
CEATEC JAPAN 2015: http://www.ceatec.com/ja/