2015.10.08 00:30 更新
2015.10.08 取材
ソニーが展開している新規事業開拓プラットフォーム「First Flight」プロジェクトとしてクラウドファンディング中の腕時計型ウェアラブルデバイス「wena」が、「CEATEC 2015」にてお披露目。バンド部分に機能を搭載するという逆転の発想は秀逸だ。
クラウドファンディングでは目標の1,000万円に対して、既に9,000千万円近くが集まっている「wena」。発売は2016年3月以降より開始される |
「wena」は、腕時計のように「さりげなく身につけられるもの」を目指し開発されたウェアラブルデバイス。従来のヘッド部ではなく、バンド部分にモバイル端末との連携機能を実装しているのが特徴。アナログ時計ならではの美しさと、テクノロジーの便利さを融合させている。
独自技術により、コンポーネントを分散して配置することでコンパクト化を実現 |
実装される機能は、電子マネー(FeliCa)、歩数・消費カロリーによる活動量計、振動とLEDによるアラート通知の3種。またベルト部の一番大きなピースに基板やバイブ、アンテナなど基幹部品を、さらに別の2つのピースにバッテリーを搭載することで、これまでの腕時計と同等のサイズを実現させた。
アラート通知のLEDカラーは専用アプリケーションで設定できる |
ヘッド部はシチズン製クォーツ時計で、「Three Handsモデル」と「Chronographモデル」の2種がラインナップ。本体カラーはそれぞれシルバーとブラックの2色で、素材には耐アレルギー性素材の「サージカルスチール」を採用。さらにブラックモデルには硬度に優れるチタン化合物コーティングを施した。
Felica機能の関係で現在はiOSのみの対応となるが、将来的にはAndroidもサポートしたいとのこと | ベルト裏面に用意された端子にて充電を行う。1回の充電で約1週間の駆動が可能だ |
電源は内蔵リチウムイオンで、連続駆動時間は約1週間、充電時間は約1時間。無線規格はBluetooth 4.0 LE、通信距離は約10mで、対応OSはiOS8.0以上。バンド幅は22mmで、IPX5 / IPX7防水性を備える。なお重量は「Three Handsモデル」が約125g、「Chronographモデル」が約150g。
価格は「Three Handsモデル」が39,800円、「Chronographモデル」が59,800円で、ブラックモデルはそれぞれプラス10,000円となる |
文: GDM編集部 池西 樹
CEATEC JAPAN 2015: http://www.ceatec.com/ja/