2015.10.08 01:47 更新
2015.10.08 取材
XYZプリンティングブースでは、スキャナとレーザー刻印機能を追加した「ダヴィンチ 1.0 Pro 3-in-1」など、新作デスクトップ3Dプリンタを展示。年末から来年に掛けて登場予定の新モデルを一足先に画像で確認しておこう。
低価格デスクトップ3Dプリンタの先駆け的存在であるXYZプリンティングジャパンは、「CEATEC 2015」に合わせて3Dスキャナ機能を搭載した「ダヴィンチ 1.0 Pro 3-in-1」を発表した。
本体内部にスキャナ機能を内蔵し、対象物を3Dスキャンすることができる |
ABS / PLAフィラメントに対応するミドルレンジ「ダヴィンチ 1.0」をベースにしたモデルで、3Dスキャン機能を追加したことで、ややハードルの高いモデリング作業を行うことなく3D印刷が可能。またレーザー刻印用のオプションヘッドも用意され、作品やコルクなどに絵やサインを印字できるようになった。
交換用ヘッドでレーザー刻印にも対応。また無線LAN機能を搭載しており、ネットワーク上のPCすべてから印刷ができる |
さらに積層ピッチなどの詳細は不明ながら、印刷品質も大幅に向上しており、担当者によればホームユースだけでなく「プロシューマーの要求にも耐えられる高品位な印刷ができる」としている。発売は来年中を予定しており、3Dスキャナ機能とレーザー刻印機能を搭載しない「ダヴィンチ 1.0 Pro」もラインナップされる。
3Dスキャナ機能とレーザー刻印機能が省略された「ダヴィンチ 1.0 Pro」 |
またPLAフィラメントに対応する小型・エントリーモデル「ダヴィンチ Jr.1.0」のバリエーションモデルとして、Wi-Fi機能を追加した「ダヴィンチ Jr.1.0w」と、3Dスキャン・レーザー刻印機能を追加した「ダヴィンチ Jr.1.0 3-in-1」も同時発表。前者は年内発売予定で価格は税込59,800円。後者は来年発売予定で価格は未定だ。
「ダヴィンチ Jr.1.0」のバリエーションモデル2種。無線LAN機能を追加した「ダヴィンチ Jr.1.0w」(画像左)は年内中に発売が開始される予定だ |
その他、3Dプリンタの周辺機器として、3Dデータをスキャンできるハンドヘルド端末「XYZハンドヘルド3Dスキャナ」と、空中に絵を描くように造形ができる3Dペン「XYZ 3Dペン」が参考出品されていた。なおこれらの製品は発売日、価格とも現時点では未定。
「XYZハンドヘルド3Dスキャナ」を使えば、「3-in-1モデル」に入りきらないような大きなものもスキャンできる | |
空中に絵を描くように造形ができる「XYZ 3Dペン」。本アイテムを使うことで、3Dプリンタの印刷物を自由にデコレーションできる |
文: GDM編集部 池西 樹
CEATEC JAPAN 2015: http://www.ceatec.com/ja/