2015.11.16 00:01 更新
2015.11.16 取材
自作派たちの周りで発掘された、懐かしのPCパーツを紹介する「懐かしのPCパーツ図鑑」。4回目に登場するのは、NVIDIAが過去にリリースしたIntelプラットフォーム向けチップセット「nForce4 SLI Intel Edition」搭載マザーボード、GIGABYTE「GA-8N-SLI Royal」だ。紹介してくれたのはパソコンショップアークのスタッフYさん。
古いマザーボードのコレクションは複数ありますが、今回ご紹介するのは個人的にも思い入れがある、GIGABYTE「GA-8N-SLI Royal」です。今やグラフィックスカード市場をGeForceブランドで席巻しているNVIDIAですが、かつてはCPU向けのチップセットも手掛けていたんですね。発売は2005年なので、ちょうど今から10年前。覚えている方も多いのではないでしょうか。
nForce4 SLI Intel Editionを搭載したGIGABYTE「GA-8N-SLI Royal」。ノースブリッジとサウスブリッジの2チップ構成で、Intel系マザーとしては初のSLI対応が最大の特長だった | |
一見すると、現在のモデルと大きな違いは見当たらない。I/Oポートには、レガシーインターフェイスのパラレル / シリアルポートを備える |
「nForce4 SLI Intel Edition」といえば、NVIDIAが初めてPentium 4向けに提供したチップセット。しかも、当時はPentium 4でSLIが利用できるとあって、ゲーマーを中心に話題になりました。やたら発熱するのにファンレスのヒートシンクだけだったり、SLI用の切り替えカードが付属していたり。さらに一瞬「なんだコレ」と思わせるのがDPSスロットです。
当時はシングルとSLIの切り替えは専用基板を差し替えて行った。なお、後継モデルでnForce4 SLI x16 Intel Editionを採用した「GA-8NSLI Quad Royal」が2006年1月に発売されている |
Dual Power SystemというVRM専用カードで、当時のGIGABYTE製ハイエンドマザーボードの多くに搭載されていたスロットでした。「将来的に消費電力の高いCPUが出ても問題なく使える」という触れ込みだったと記憶していますが、クロック上昇とともに発熱と消費電力が増え続けたPentiumシリーズの副産物とも言えるでしょう。
DPSスロットには、VRM搭載カードを増設する。残念ながらカード本体は発見に至らず |
CPUは現在主流のLGA 1151と同じ流れを汲む、CPUソケット側にピンが並ぶLGA 775。「GA-8N-SLI Royal」は、初めてLGA 775が登場してから約1年ほど経ったモデルですが、扱いに不慣れなお客様が今よりずっと多くて大変でした。Intel系のマザーボードは、よくピン折れのサポートで対応したことを覚えています。
他にもいくつかお見せできそうな古いマザーボードがありそうです。またの機会に紹介できるよう発掘しておきますよ。
ATA 133 / 100 / 66対応のIDEが3ポートも搭載されている | Serial ATAは3.0Gb/sまでの対応 |
文: GDM編集部 Tawashi
パソコンショップアーク: https://www.gdm.or.jp/shop/ark/
GIGABYTE: http://www.gigabyte.jp/