2015.11.16 11:26 更新
2015.11.16 取材
極小サイズの基板でハイレゾ・バランス駆動を実現したポータブルヘッドホンアンプ「ぷちバラ」が三月兎1号店で販売中だ。店頭価格は、ゲインの異なる「青ver」と「赤ver」がそれぞれ税込4,800円、「キット版」が税込3,600円。
高音質なバランス駆動を手軽に実現する、リーズナブルな極小ポータブルアンプが発売中。店頭では展示デモも行われている |
先週から店頭販売が始まっている「ぷちバラ」は、ポータブル環境で手軽にバランス駆動を実現するために開発された超小型アンプ。技術系サークル「MF残党(仮)」さんが手がける同人ハードウェアで、25×25mmの極小基板にすべての部品を実装。ハイレゾ・バランス対応のヘッドホンアンプとしては、世界最小・最軽量を謳う。
一般的なアンバランス(シングルエンド)駆動のイヤホン・ヘッドホンに比べ、高音質再生が可能なバランス駆動に特化した専用設計。共通の抵抗をもつアンバランスと異なり、左右ユニットの信号が干渉する“逆相クロストーク”が発生しないほか、スルーレートの向上によりメリハリのきいた歯切れのよい音が楽しめる。
25×25mmの極小基板にすべての部品を実装した、超小型サイズが特徴。ハイレゾ・バランス対応としては世界最小・最軽量、そのためキット版の難易度はかなり高い | |
2つの完成版のほか、ユーザーが組み立てるキット版をラインナップ。電源はUSB接続の電池ボックスを使用。ちなみに消費電力が少なすぎることから、モバイルバッテリーではうまく動作しない |
バランス駆動に対応したソニー製ヘッドホン「MDR-Z7」「MDR-1A」に最適化された製品で、プラグ形状は同じくソニー製のポータブルアンプ「PHA-3」互換の3.5mmジャックを採用。Texas Instruments製のオーディオ用オペアンプ「LME49726」が実装され、+2.5V~+5.5Vの低電圧電源で大出力を実現。「MDR-Z7」のような高級ヘッドホンを超小型サイズで駆動することができる。
音源には一般的なポータブルプレイヤーやスマートフォンが使用可能で、電源には単4電池(エネループ推奨)を使用。製品には単4電池×2が入る電池ボックスが付属している。
ラインナップは「MDR-Z7」に対応する「青ver」と、「MDR-1A」対応の「赤ver」、さらにユーザーが組み立てる「キット版」の3製品。ちなみに基板サイズが小さいことから、「キット版の難易度はかなり高い」(ショップ)とのこと。
ソニー製ヘッドホン「MDR-1A」向けのケーブルもラインナップ。なお同店では、「ぷちバラ」以外のバランス駆動アンプキットも多数販売中だ |
文: GDM編集部 絵踏 一
三月兎1号店: https://www.gdm.or.jp/shop/usagi-1/