2015.11.21 22:10 更新
2015.11.21 取材
サンディスク株式会社(本社:東京都港区)は11月21日(土)と22日(日)の両日、秋葉原UDX 1F「サボニウス広場」にてユーザー参加のSSDイベント「サンディスク フェスタ in Akiba」を開催中だ。担当者による「nCache」の解説や高橋 敏也氏のトークションなど、その内容を紹介していこう。
サンディスクのコンシューマ向け製品は3シリーズがラインナップ。最上位の「Extreme PRO」では10年間の長期保証を実現。ミドルレンジ「Ultra II」とエントリー「SSD PLUS」でも3年間の保証が提供され、一般的な運用であれば困ることはないだろう |
今回のイベントで特に興味深かったセッションが、サンディスク長谷川 史子氏による独自技術「nCache」の機能解説だ。ちなみにサンディスクではコンシューマ向け製品として、MLC NANDを採用する「Extreme PRO」を筆頭に、TLC NAND採用のミドルレンジ「Ultra II」、MLC NAND採用のエントリー「SSD PLUS」の3シリーズを展開しているが、本機能を搭載するのは上位2モデルのみとなる。
「nCache」技術の解説を担当したプロダクトマーケティングマネージャー長谷川 史子氏。冒頭では同社製SSDが9月、10月度の国内シェアNo1を獲得したことをアピールしていた |
「nCache」技術では、一般的なSSDに実装されている「DRAMキャッシュ」に加え、NANDフラッシュの一部を高速なSLCモードで動作させた「SLC キャッシュ」の2段構造を採用。これにより、保存用のNANDフラッシュへのアクセスを最小限に抑え、長期間安定したパフォーマンスと高い耐久性を実現するというもの。
「nCache PRO」を搭載する「Extreme PRO」なら、長期間運用した場合でもほとんど性能低下を意識することなく使用できる |
またSSDによっても機能が若干異なり、「Extreme PRO」には、データサイズや利用頻度などを解析し、必要なもののみを「SLC キャッシュ」に保存する「nCache PRO」が、「Ultra II」にはすべてのデータをキャッシュに保存し、一定サイズになった時点でNANDフラッシュに書き込む「nCache 2.0」が採用されている。同氏によれば、SSDの耐久性や安定性には、コントローラやNANDフラッシュもさることながら「ファームウェアの最適化が非常に重要」。そのためサンディスクでは特に力を入れているとのこと。
「Ultra II」では、すべてのデータをキャッシュに保存する「nCache 2.0」を採用。これによりTLC NANDの弱点である“書換回数の少なさ”と“書込性能の遅さ”を回避している |
今回のイベントのために作成したというオリジナルPC。「Extreme PRO」×3をRAID 0構成にて搭載しており、シーケンシャルアクセスは読込・書込とも1,000MB/secを上回るスコアを計測 |
ゲストとして登場した“改造バカ”こと高橋 敏也氏は、独自目線でサンディスク製SSDの各モデルを紹介。さらに自作のオープンフレームケースに3台の「Extreme PRO」をRAID 0構成で搭載させた本イベントスペシャルマシン「光る!板PC」をお披露目した。
独自目線で各モデルを紹介した高橋 敏也氏。オススメはやはり最上位の「Extreme PRO」とのこと |
その他、ステージイベントでは、週刊アスキー自作PCチーム「ジサトラ隊」および、プロゲーマーDustelBox氏のトークセッションや、秋葉原調査隊「ALLOVER」によるライブなどが実施されたので、画像でまとめて紹介しておこう。なお「サンディスク フェスタ in Akiba」は22日(日)も開催。さらに今回のイベントを記念し、この3連休中は多くのショップがサンディスク製SSDの特価販売を実施している。SSDの購入を検討しているなら足を運んでみるといいだろう。