どうもこんにちは、モバイルならおまかせなイオシス アキバ中央通店スタッフの太田です。マニアの視点からスマホやタブレットをご紹介していくこのコーナー、今回はこの「Surface Pro 4」をご紹介しましょう。ちょうど今月から発売が始まった、Windows 10 Pro搭載の新しい「Surface」です。実は歴代シリーズにイマイチな印象をもっていたので、最初は「フーン、出たんだ」くらいの感覚でしたが・・・試しに触ってみたら感激！手持ちの端末をいくつか手放しまして、発売翌日に買ってしまいました。

今回マニアが持ち込んだ端末は、今月から日本でも販売が始まったマイクロソフトの「Surface Pro 4」だ。Windows 10 Proを搭載する12.3インチ端末で、従来からさらに薄型・軽量化。画面サイズは大型化し、スペックも大きく強化されている
購入したのはCore m3搭載の最廉価モデル。大型タブレットとしての機能以外にも、キーボードカバーやフルサイズUSBポートなどを備えた、ノートPC的な性格も持っている

先代の「Surface Pro 3」も“ノートPCをリプレイスする”と威勢はよかったんですが、これまでの「Surface」はタブレットにもノートPCにもなりきれない、中途半端な端末というイメージでした。ディスプレイはイマドキのハイエンド端末としてはちょっと物足りないし、キーボードもMacBookとは比べ物にならないくらい使いにくい。それに個人的な話ですが、そもそもWindows 8.1に馴染めなかったんですよね。デスクトップ表示にもワンクッションが必要なので、15年以上ほぼ同じだったUIを劇的に変更した代償は大きかったと思います。慣れれば結構使えるOSとはいえ、やっぱりWindows 7の方が使いやすかった。

フラッグシップ級のハイエンドモデルに相応しいスペックに強化された「Surface Pro 4」。超高解像度ディスプレイにSkylake世代のCPUを搭載、日常タスクからゲームまで幅広くこなす

とまぁ、あれこれ過去モデルを買った時の“負の感情”がこぼれだしてしまいました（笑）。でもこの「Surface Pro 4」になって、こうした不満は劇的に解消されています。まずハードの話からすると、ディスプレイは2,736×1,824ドット（267ppi）の超美麗なPixelSense Screenで、イマドキのハイエンド端末に相応しい物です。Skylake世代のCPUパフォーマンスも立派なもので、私が買った最下位のCore m3モデルでも「ストリートファイターIV」くらいのゲームならヌルヌル動きます。
　そしてキーボード一体型の新型「Type Cover」もグッド！アイソレーションのパンタグラフ式キーボードで、打鍵感は飛躍的に向上しました。タブレット的に使える端末としては、ハード的に“出来すぎ”と言っていい完成度だと思います。

新しくなった「Type Cover」は、打ちやすさと打鍵感がいずれも向上。タッチパッドも使い勝手を増し、バックライトも備えている。そしてなぜか先代で“劣化”していた手書き入力も性能アップ、「Surface Pen」は1,024段階筆圧感知に対応している
OSの使いやすさも端末の使い勝手向上に大きく貢献。Windows 10にはスタートメニューが復活、UIもタブレット・デスクトップモードから選択可能に。タブレット時の「戻る」ボタンも使いやすく好印象だ

それとWindows 10が非常に使いやすいですね。「タブレットモード」と「デスクトップモード」でUIを明確に切り替えできますし、そもそも「スタートメニュー」の復活が素直に嬉しい。追加された「戻る」ボタンのおかげでタブレット的な使い勝手も大幅にアップしています。
　さらに新ブラウザの「Microsoft Edge」が意外に便利。ページに直接メモや書き込みができる「Webノート」機能が、手書きできる「Surface」と相性抜群なんですよ。それとMacの「Dashboard」的な機能も追加されて、自分がいま何の作業をやっているかひと目で分かるようになっています。まだ使い始めではありますが、かゆいところに手が届くOSになったなぁという印象ですね。

ペン入力できる「Surface」相性のいい「Microsoft Edge」の「Webノート」など、使いやすい新機能で利便性向上。タブレットとしてもノートPCとしても使える、「Surface」ならではの使い勝手が生きてくる
「Webノート」はファイルに書き出して、スマホやクラウドと手軽にシェア可能。Macの「Dashboard」風に使える機能も追加、かゆいところに手が届くデバイスになりました

とにかくこの「Surface Pro 4」を使って、これまでに持っていた「Surface」のイメージがガラッと変わりました。ついにタブレットとノートPCの融合が完成したなと、日々触りながらニヤニヤしています（笑）。ただし「Surface Pro」シリーズおなじみとはいえ、最下位モデルで13万円コースというのは高すぎる！決して損をしない端末だとは思いますが、「これさえあれば、何もいらない。」というより、これを買ったら何も買えないの方があってるかな（笑）。もし欲しいガジェットと出会ってしまったらどうしよう、と今から頭が痛いですよ。

文： GDM編集部 絵踏 一
イオシス アキバ中央通店： https://www.gdm.or.jp/shop/iosys-chuou/