2015.12.07 00:00 更新
2015.12.07 取材
自作PCのプロ達が日常を過ごす、こだわりのプライベート空間をお届けしていく「自作派たちのPC周り」。10月以来久しぶりとなる今回は、TSUKUMO eX.からスタッフの阿部さん。早くも3回目の登場で、コーナーの常連となりつつある同氏が組んだ「2015~2016年冬用こたつPC」を紹介しよう。
今年の冬用にPCを1台組もうと、いろいろ考えていました。もちろん、毎度おなじみのコンセプトは「ファンタシースターオンライン2がどんな態勢でもプレイできる」という点。そして、こだわりたいのが、こたつに入りながらの快適プレイです。
新規で組むなら、やはりSkylakeかと悩みましたが、なんだかんだで、CPUとマザーボード、DDR4メモリを買うとそれなりの出費になる計算。そこで今回は、LGA2011v3ベースで組んでみることにしました。
「2015~2016年冬用こたつPC」周り。こたつに入ったまま、ぬくぬくと気ままなPSO2プレイが楽しめる。また周辺機器の多くをRazerで統一している点もポイント |
CPUにはHaswell-EPこと「Xeon E5-1620 v3」をチョイス。Xeonシリーズの最下位モデルですが、クロックは3.5GHzあり、キャッシュも10MB、PCI-Express3.0レーン数は40レーンを確保。パーツ増設時も余裕をもった構成が可能です。マザーボードはGIGABYTE「GA-X99-UD7 WIFI」で、CPUクーラーには最新の水冷モデル、CRYORIG「A80」を使っています。
Skylakeの新規購入とさほど変わらない予算で組むことができる、Haswell-EPマシン |
まず気になるのが、TDP140Wの「Xeon E5-1620 v3」の冷却ですが、心配無用。「A80」がかなり優秀なんです。水冷ヘッド部に70mm口径のエアフローファンを搭載するちょっと変わった水冷クーラーですが、これがマザーボード上の電源周りへの冷却効果は抜群。CPU温度は、ゲーム中を含め高負荷状態でも50℃前後で、まったく動作に不安はありません。
140mmファンをデュアル実装する280mmラジエターモデル「A80」。ヘッド部に搭載する70mm口径のエアフローファンは1,500~3,000rpm±10%というスペック。騒音は気にならないという | グラフィックスカードにはGeForce GTX 970搭載で、なぜか120GB SSDが付属しているという「GF PGTX970/4GD5 BLACK HOF SNIPER」 |
今回はPCケースも新調しました。発売前から購入を決めていたCooler Masterの「MasterCase Pro 5」です。PCケースはいろいろと使っているほうだと思いますが、ここ最近では一番の出来。非常にいいPCケースですね。空冷、水冷どんな構成でも対応できますし、冷却ファンの増設も楽。カスタマイズする楽しみが味わえる、まさに自作向きの製品だと思います。作りがしっかりしているせいか、搭載ファンが多くても非常に静かです。
かなりお気に入りだというCooler Master「MasterCase Pro 5」。こたつの横に鎮座するという、なかなかシュールな光景だが、こんなに近くても非常に静かで快適とのこと |
せっかくのアクリルウィンドウ仕様なので、内部も光らせてみることにしました。ケースファンには、当店でも売れ行き好調なThermalteke「Riing 256 Color LED」の3個セットを購入し、トップとリアに搭載。そして、こいつをオレンジに光らせてみると、どうでしょう。見た目もホンワカ。暖房器具のような暖かみのある外観になり、まさに「冬用こたつPC」にぴったりというワケ。これにて8台目のPSO2マシンが無事完成しました。
まるで暖房器具のように暖かそうなPC。「Riing 256 Color LED」はさまざまなカラーに変更できるため、夏は見た目も涼しげなPCにする事も可能? | |
今回組み込んだのが左側の「2015年冬用こたつPC」。そのほか詳細は、こちらやこちらを参照のこと |
文: GDM編集部 Tawashi
TSUKUMO eX.: https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumoex/