2015.12.14 00:00 更新
2015.12.14 取材
自作派たちの周りで発掘された、懐かしのPCパーツを紹介する「懐かしのPCパーツ図鑑」。今回登場するのは、発売当時たくさん売れたGIGABYTE製マザーボード「GA-8IG1000 Pro」だ。Intelプラットフォーム向けチップセット「i865G」を採用する当時の大人気モデル。紹介してくれたのは、パソコンショップアークのスタッフYさん。
少し調べてみたのですが、12年も前のモデルなんですね。よもやそんな昔の製品だとは思っていませんでしたが、改めてSocket 478対応のPentium 4向けモデルと聞くと、やはり時代を感じます。「とにかくよく売れた」事をハッキリと覚えています。
GIGABYTE「GA-8IG1000 Pro」。発売時の価格は約19,000円ほどだった | |
Socket 478で、FSBは400 / 533 / 800MHz。特にFSB800MHz対応で価格の安い「Pentium 4 2.4C」は人気があった |
「i865」シリーズといえば、上位のi875P搭載マザーボードが高いといわれていた中で登場した、廉価版チップセット。コードネームの“Springdale”と聞くと、思い出す人が多いかもしれません。個人的には、サウスブリッジのICH5によるUSB周りの不具合で散々泣かされた苦い記憶が、今よみがえってきました(笑)。
解禁前日には30を越えるモデルが入荷。「どうやって陳列するんだよ」と途方に暮れたものです(最終的には、床にそのまま山積みして販売するショップが多かった)。
サウスブリッジのICH5。横にある“初代”SATAポートの転送速度は150MB/sec | デュアルチャンネルサポートのDDRメモリスロットは4本。最大4GBまでサポート |
「GA-8IG1000 Pro」は、「i865G」チップセット搭載のATXマザーボードで上位モデルの製品。ソケット周りにずらりと並んだ液体電解コンデンサやAGP 8xスロットがレトロな雰囲気を醸し出しています。
他にもATX電源コネクタが20ピンだったり、IDEコネクタがあったり。バックパネルインターフェイスには、パラレル(LPT)ポートとシリアル(COM)ポートがありますね。ちなみに、チップセットは“G”付きのグラフィックス機能統合タイプで、D-Subも搭載しています。
AGP 8xスロットに、今でも現役のPCIスロットは5本並ぶ | 当時は一般的な構成だったATX電源コネクタにFDDコネクタ、IDEコネクタ×2 |
光学ドライブからの音声入力のコネクタCD inが懐かしい | フライトシミュレーター等には必須。ゲームポート用のピンヘッダがもっと懐かしい |
パラレル、シリアルポートがあるものの、バックパネルインターフェイスは今見てもあまり違和感がない |
前回の「GA-8N-SLI Royal」もですが、Intelプラットフォームのモデルが続いたので、今度はAMD系のマザーボードを探してみましょう。きっと何か発掘できると思いますよ。
同時に発掘されたSONY製の3mode対応FDD「MPF920」。Made in中国だが別にハングル文字も確認できる |
文: GDM編集部 Tawashi
パソコンショップアーク: https://www.gdm.or.jp/shop/ark/
GIGABYTE: http://www.gigabyte.jp/