2016.01.25 20:13 更新
2015.12.26 取材
ASUS JAPAN株式会社(本社:東京都千代田区)は2016年1月25日、都内にてスマートフォン新製品のメディア向け発表会を開催。会場にて、極薄仕様で光学3倍ズームを実現した「Zenfone Zoom」を披露した。ASUS会長自らが解説を行った、“カメラスマホ”の常識を覆す注目の1台をチェックしておこう。
日本でも一番人気のSIMフリースマホ「Zenfone」シリーズから、新たな注目モデル「Zenfone Zoom」が登場。発表会には台湾本社からJonney Shih会長が駆けつけ、自ら解説を行った |
ASUS JAPANは、本日「See the World Up Close~まだ見ぬ彼方にZoomしよう~」と題した新型スマートフォン発表会を開催。発表に先立ちティザーサイトもオープンしていたが、その正体こそ今回発表された「Zenfone Zoom」だった。「Zenfone」シリーズの頂点に立つ新たなフラッグシップモデルとあって、会場にはASUSTeK Computer Inc.(本社:台湾)のJonney Shih会長も登場。メディアとエンドユーザー向けに、「開発に2年をかけた」(同氏)という注目端末を自ら解説した。
最大の特徴は“鷹ノ眼”と称する光学3倍ズームに対応する高性能カメラで、一般のスマートフォンを遥かに上回る、解像感のある鮮明なズーム撮影が持ち味。しかも光学ズーム対応の“カメラスマホ”としては異例の薄型モデルで、レンズユニットがせり出すことなくズームを実現している。
一般的なスマホのデジタルズームより遥かに鮮明な、光学3倍ズーム撮影が最大の特徴。それでいて厚みは通常のモデルとほぼ変わらないが、その秘密はレンズモジュールにあった | |
「Zenfone Zoom」が内蔵するのは、メガネやカメラ用光学レンズで有名なHOYA製のモジュール。会場の一角には、特殊なモジュールを視認できる解剖モデルが用意されていた |
その秘密とは、日本のHOYA株式会社が開発した“横倒し”の特殊レンズモジュールだ。同社が初めてスマートフォン向けに提供するレンズモジュールで、内部は8枚の非球面・球面レンズを2枚のプリズムレンズでサンドイッチする構造。それらを極小モーターで水平移動させることにより、ユニットがせり出すことなくズームを実現している。
通常のスマホ用レンズモジュールに比べれば「おそらく倍以上のコストがかかる」(担当者)という高価な代物だが、そのおかげで一般的なスマートフォンの厚みに光学ズーム対応カメラを収めることに成功した。
背面のカメラ・レンズが存在感抜群。超薄型のデジカメのような「Zenfone Zoom」は、カメラ性能だけでなく搭載スペックも従来の「ZenFone 2」を上回っている |
「Zenfone Zoom」は、“性能怪獣(パフォーマンスモンスター)”のニックネームを戴く「ZenFone 2」を上回る、ASUS製SIMフリースマートフォンの新たなフラッグシップモデル。フルHD解像度の5.5インチディスプレイや4GBメモリを搭載するほか、最上位モデルはプロセッサにIntel Atom Z3590、ストレージは最大128GBを実装する。
カメラは前述の光学3倍ズームに対応した1,300万画素のPixelMasterカメラで、パナソニック製イメージセンサーを搭載。光学手ブレ補正のほか、スマートフォン最速0.03秒のレーザーオートフォーカスに対応している。
さらに、本体仕上げの異なる2タイプを用意。本革レザーを採用した「プレミアムレザーカバーエディション」と、日本限定モデルとなるプラスチックボディの廉価版「スタンダードカバーエディション」をラインナップする。
本体カバーとプロセッサ、ストレージ構成の違いにて、2色計8モデルが2月5日以降に順次発売。価格はプレミアムレザーのAtom Z3590+128GBストレージモデルが税抜68,800円、同じくプレミアムレザーのAtom Z3580+64GBストレージモデルが税抜59,800円、スタンダードカバーのAtom Z3580+64GBストレージモデルが税抜55,800円、スタンダードカバーのAtom Z3580+32GBモデルが税抜49,800円となっている。詳しくはこちらのプレスリリースをチェックしておこう。
Atom Z3590+128GBを搭載する「プレミアムレザー」の最上位モデルは、貫禄の税抜68,800円。ちなみに下位プロセッサのAtom Z3580+64GBの組み合わせは税抜59,800円 | |
日本限定モデルとして、お手頃なプラスチックボディの「スタンダードカバー」も用意。Atom Z3580+64GBが税抜55,800円で、最も安価なAtom Z3580+32GBモデルは税抜49,800円だ |
文: GDM編集部 絵踏 一
ASUS JAPAN株式会社: http://www.asus.com/jp/