2016.02.22 00:00 更新
2016.02.22 取材
自作派たちの周りで発掘された、懐かしのPCパーツを紹介する「懐かしのPCパーツ図鑑」。今回ご紹介するのは、パソコンハウス東映からベテランスタッフの塩原さんが手に持つAMD製CPU「Sempron 2800+」。対応ソケットは“Socket AM2”という約10年前に発売された代物。とはいえ、まだまだ現役のブランドだけにレトロなイメージはあまりないが・・・・・・。
レトロという意味では、以前当店スタッフが紹介した「Athlon 1GHz」(Socket A対応版)のほうが懐かしいですね。しかし、今日はあえて取り上げたい「Sempron 2800+」。発売は2006年5月ですから、約10年前のCPUです。いまだに現役のSempronブランドですが、その歴史は意外と長いんです。
Socket AM2対応版の「Sempron 2800+」。発売は2006年5月で価格約8,500円だった |
2004年8月にAthlon XPの廉価版、Duronシリーズに置き換わるモデルとして登場しました。当時はSocket Aで、その後Socket 754 / Socket 939 / AM2 / AM3 / AM1とAMDのローエンド帯を支えてきた功労者ですね。今回紹介するのは、2006年5月に新プラットフォームとしてデビューしたSocket AM2対応版になります。
ほとんど使用された形跡がないCPU。OPNはSDA2800IAA2CNでクロックは1.6GHz | |
対応メモリはDDR2。Socket AM2世代ではデュアルチャネル動作もサポートしている | TDPは62W。製品にはシンプルなCPUクーラーが付属する |
そんな「Sempron 2800+」ですが、当時すでに店員として働いていた自分も扱った記憶があまりない。むしろバルクで出回った「Turion 64」などはよく覚えているんですけど。そんな事を思いながらパッケージを眺めていたら、なんとも懐かしいシールが。“九十九電機株式会社”と書いてあるじゃないですか。
懐かしの九十九電機株式会社の保証シール。店舗印に押された日付けは「19.1.23」。約9年前という事になる |
ほとんど使用した形跡が無いAMD「Sempron 2800+」。なぜこのような状態で現存しているのか、ようやく思い出しました。当時、マザーボードとセットで安かったものをスタッフが購入。CPUは使わず、そのまま現在に至るというワケです。
正規代理店であるCFD販売株式会社の保証書も確認できた |
アキバのいち住人としては、貴重な歴史の1ページとして”保管しておく義務”があると勝手に思うのです。懐かしのPCパーツ図鑑のアーカイブとしても十分その資格はありますよね。今後も大切にします。
文: GDM編集部 Tawashi
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