2016.03.11 19:50 更新
2016.03.11 取材
OCZ Storage Solutions(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2016年3月11日、都内某所にてプレス向け新製品発表会を開催。まもなく国内発売が開始される新型エントリーSSD「Trion 150」シリーズの解説に加え、来月正式発表予定のM.2 SSD「RevoDrive 400」シリーズを紹介した。
詳細レビューをお届けした「Trion 150」の発売が来週末に決定。かなり競争力のある価格設定になるとのこと |
発表会の冒頭では、OCZ初となる15nmプロセスTLC NANDフラッシュを採用する2.5インチエントリーSSD「Trion 150」を披露。先代モデル「Trion 100」シリーズから、NANDフラッシュの製造プロセスが微細化されているものの、基板設計の見直しやファームウェアの最適化により、性能・信頼性・耐久性のいずれも同等以上のレベルを確保している点を強くアピールした。
「Trion 100」と同じ東芝製コントローラとTLC NANDという組み合わせだが、さらなる最適化により実パフォーマンスが向上。また競合モデルに比べて低容量モデルでも性能低下が少ないのも特徴だ |
中でもNANDフラッシュをSLCモードで動作させる「SLCキャッシュ」機能はキャッシュアルゴリズムを大幅に改善。ファイル転送のような実性能では、最大で50%高速化されているものもあり、コストパフォーマンスが向上していることから、未だにHDDを使用しているユーザーにはぜひ使ってみて欲しいという。
一部情報入力を英語で行う必要があるが、故障時には新品の代替SSDが先に届けられる「シールド・プラス交換サービス」の3年保証が付属。また国内発売モデルには従来通りの代理店保証も提供されるという |
また発表会では国内展開についても言及。発売は来週末予定で、価格はオープンプライス。予想価格は現時点で未定だが、「Trion 100」とほぼ同等の価格帯を予定しており、担当者によればライバルとなる製品に対して十分競争力のある価格設定を検討しているということで、登場を楽しみにしたい。なお実際のパフォーマンスや詳細については、「エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.479」にて検証を行っているため、合わせて参照いただきたい。
今回の発表会のために、OCZからはMarketing Director Alan Chang氏と、Marketing Manager Zoe Lee氏(冒頭画像左)が来日した |
発表会では実機の展示こそなかったものの、同社初のM.2 SSD「RevoDrive 400」も正式発表。エンスージアストやプロフェッショナル、ゲーマーなどハイエンド志向のユーザーをターゲットにした製品で、バスインターフェイスはPCI-Express3.0(x4)、プロトコルはNVMeに対応する。
パフォーマンスを重視するハイエンドユーザーをターゲットにした「RevoDrive 400」。フォームファクタはM.2 2280とPCI-Express3.0(x4)の2種が用意される |
NANDフラッシュは東芝製15nm MLCで、コントローラは当初予定されていたOCZ「JetExpress」ではなく、東芝製の新型へと変更。ちなみに本コントローラの設計には、元PLX Technology(ハードウェアが中心)と元Indilix(ファームウェア / ソフトウェアが中心)のチームがそれぞれ最適化に関わっているとのこと。
コントローラ、NANDフラッシュとも東芝製を採用。ちなみに「XG3」コントローラ(コードネーム)の開発にはPLXとIndilixのグループが参加している |
容量ラインナップは240GB、480GB、960GBの3モデル展開で、フォームファクタはM.2 2280の他、PCI-Express3.0(x4)変換カード同梱モデルが用意される。なお発売は4月中予定で、価格はオープンプライスだが、こちらもかなり戦略的な価格設定となるようだ。
今年1月の「CES 2016」にて行われた実動デモでは、読込2,700MB/sec、書込1,600MB/secに迫るパフォーマンスを発揮 |
文: GDM編集部 池西 樹
OCZ Storage Solutions: http://ocz.com/